Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

札幌からオファーは…チャナティップ“イチオシ”のタイ代表MF去就にクラブ幹部言及

北海道コンサドーレ札幌 写真提供: Gettyimages

 タイ・リーグ1(タイ1部)のブリーラム・ユナイテッドに所属するタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)は、明治安田生命J1リーグの北海道コンサドーレ札幌への移籍が噂されている。その中、ブリーラム・ユナイテッドの幹部が同選手の去就について語った。20日、タイメディア『デイリーニュース』が伝えている。

 身長169cmと小柄なスパチョークは、ブリーラム・ユナイテッドの下部組織出身。トップ下をはじめ複数ポジションをこなす中、直近数シーズンにわたり出場機会を得ている。また、2020/21シーズンはリーグ戦27試合に出場して2桁ゴールをマーク。今季もここまで16試合中13試合に先発出場して2ゴール2アシストをマーク。クラブの首位躍進に貢献している。

 また、同選手は2017年8月にタイ代表でのデビュー戦を飾ると、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選でも全8試合に出場。そして、昨年12月から今年1月1日にかけて行われたスズキカップ(東南アジア杯)では、8試合中5試合で先発出場。決勝・インドネシア戦の1stレグでは1ゴール1アシストの活躍を見せると、元旦開催の2ndレグでもゴールをマーク。見事チームをスズキカップ優勝に導いている。

 そんなスパチョークの去就については、タイ1部の2021/22シーズン終了後にとあるJリーグクラブが買い取りオプション付きのレンタル移籍による獲得オファーを提示する可能性があると、タイメディア『ballthai』が今月8日に報道。くわえて、タイ国内のSNSではスパチョークに関心を示しているJリーグクラブが北海道コンサドーレ札幌であるという噂が飛び交っている。

 その中、ブリーラム・ユナイテッドの幹部はタイ国内メディアの取材に応じると、現時点では選手サイドとJリーグ移籍の可能性について議論を交わしていないことを明かしている。また、北海道コンサドーレ札幌からオファーは届いていないものの、今後クラブ間交渉を行う際にメディアに状況を明かす方針を打ち出した。

 なお、北海道コンサドーレ札幌から川崎フロンターレへ完全移籍したタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)は母国メディアのインタビューに応じた際、「他のタイの選手たちも、(Jリーグクラブに)行ける人はたくさんいると思う。チャンス次第だよ。もし僕が今ひとり選ぶならば、スパチョーク・サラチャットだね。彼が(Jリーグ挑戦にむけて)一番準備できていると思うね」と語るなど、スパチョークのクオリティを高く評価している。タイ国内や代表チームで実績を積んでいるスパチョークのシーズン後半戦におけるパフォーマンスに注目したいところだ。