明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレへ完全移籍したタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)は、横浜F・マリノスでプレーしていたタイ代表DFティーラトン・ブンマタン(31)が川崎フロンターレからのオファーを拒否していたことを明かした。19日、タイメディア『Khaosod』が伝えている。
ティーラトンは2019年にムアントン・ユナイテッドから横浜F・マリノスへ移籍すると、リーグ戦で25試合に出場してJ1リーグ優勝に貢献。2021シーズンは序盤に負傷離脱していたものの、リーグ戦23試合で先発出場。左サイドバックの主力としてアンジェ・ポステコグルー前監督やケヴィン・マスカット現監督から信頼を寄せられていたが、シーズン終了後にブリーラム・ユナイテッドへ電撃復帰している。
一方、チャナティップは2017年夏、タイ・リーグ1(タイ1部)のムアントン・ユナイテッドから北海道コンサドーレ札幌へ1年半のレンタルにより加入。2018シーズンにミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとで主力としてチームをJ1リーグ4位に導くと、翌2019年に北海道コンサドーレ札幌へ完全移籍。2021シーズンは負傷による離脱期間こそあったものの、J1リーグで23試合に先発出場。攻撃陣の主力としてチームを支えていたが、今月11日に川崎フロンターレへの完全移籍が決定。今月15日に再来日している。
そんなチャナティップは『Khaosod』の取材において、ティーラトンが川崎フロンターレからのオファーを拒否したことや、日本で友達ができなかった息子のことを思って母国復帰を決断したことを明かしている。また、スズキカップ(東南アジア選手権)開催期間中にチャナティップをはじめタイ代表の選手たちが誰一人もティーラトンの移籍先を当てられなかったとのこと。チャナティップはティーラトンの2016年以来となるブリーラム・ユナイテッド復帰に驚いたことも告白している。
なお、ブリーラム・ユナイテッドの会長は昨年12月、タイ国内メディアのインタビューでティーラトン獲得に要した移籍金が20万ドル(約2300万円)であることを明言している。また、タイメディア『Thairath』の報道によると、同選手とは月給120万バーツ(約400万円)、1年間の契約期間延長オプション付きの3年契約を締結しているとのことだ。
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