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中国サッカー界への影響必至!中国恒大集団がデフォルトとドイツ通信社報道

中国恒大集団 写真提供: Gettyimages

 中国スーパーリーグに所属する広州FC(旧広州恒大)の運営会社であり、中国国内大手の不動産開発会社である『中国恒大集団』は、債務不履行(デフォルト)となったようだ。10日、ドイツの大手通信社『DPA(ドイツ通信社)』が報じている。

 中国恒大集団は今年9月以降、総額33兆円にものぼる負債を抱え、破綻の危機に直面していることが報じられていた。また、かつてガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしていたブラジル人FWレオナルド(24)を擁する河北足球倶楽部の親会社である『華夏幸福基業投資開発』も420億ドル(約4兆7700億円)にものぼる負債を抱えていることが先日判明。中国恒大集団のデフォルト危機の影響が中国国内に波及していると伝えられていた。

 その中、『DPA』の報道によると、中国恒大集団はデフォルトしたとのこと。DMSA(ドイツ市場審査機関)は中国恒大集団の債券に投資していたものの、猶予期間終了までに利払いを受け取れなかったことから、中国恒大集団に対する破産手続きを準備しているようだ。

 なお、中国メディア『天津日報』は今月はじめに、広州FCや河北など中国スーパーリーグに所属する大半のクラブで選手に対する給与やボーナスの支払いが遅延していると報じている。その中国スーパーリーグでは、昨季リーグ覇者の江蘇FCがおよそ80億円の債務を抱えたことにより、今年2月に解散しているが、今回の中国恒大集団のデフォルトをきっかけに、年内に解散するクラブが再び出るかもしれない。