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浦和ユンカーが残留の舞台裏激白「彼らのおかげで…」神戸が6億円オファー提示と海外報道

キャスパー・ユンカー 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの浦和レッズに所属する元デンマークU-21代表FWキャスパー・ユンカー(27)は、ヴィッセル神戸へ移籍する噂が伝えられている。その中、ユンカー本人は母国メディアのインタビューで、今夏の移籍ウィンドウで起こったことを明かした。10日、デンマークメディア『bold』が伝えている。

 ユンカーは今年4月にエリテセリエン(ノルウェー1部)のFKボデ/グリムトから浦和レッズへ完全移籍により加入。5月5日開催のYBCルヴァンカップ・グループステージ第5節・柏レイソルでデビューすると、いきなりゴールをマーク。その後は浦和レッズの前線に欠かせない存在として、J1リーグ14試合に先発出場して9ゴールをあげているが、先月から先発での出場機会が減少している。

 そんなユンカーの去就を巡っては、ヴィッセル神戸が今夏にユンカー獲得を狙っていたとのこと。ヴィッセル神戸は浦和レッズに対して移籍金3750万デンマーククローネ(約6億6000万円)によるオファーを提示していたが、浦和レッズはこれを却下していたと、デンマークメディア『NordicBet』が先月末に報道。また、ヴィッセル神戸が今季終了後に再度オファーを提示すると伝えられている。

 その中、ユンカー本人は「この夏、浦和レッズには僕の獲得でものすごく高額なオファーが届いていたよ。クラブにとっても、僕にとってもかなり良いオファーだったね。(オファーを提示したクラブは)僕を獲得できたかもしれない。だけど、そのような時期はあっという間に乗り越えたし、浦和レッズを気に入っているよ」とクラブ名こそ明かさなかったものの、他クラブから高額オファーが届いていたことを告白。

 つづけて「以前、FKボデ/グリムトにいた時、そのような経験をしたことがあるね。僕としては、その時のように(高額なオファーが届いたことによって)クラブを離れたくないと思っていた。それに、そのオファーを拒否してくれた彼ら(浦和レッズ)のおかげで、僕は気楽になったよ。そのようなオファーが届くたびに移籍するというサイクルには耐えられないね」と胸の内を明かしている。

 また、ユンカーと浦和レッズの現行契約は来年12月までとなっているが、1年間の契約期間延長オプションが含まれているという。これについては「僕のプランは、日本でプレーし続けることだ。浦和レッズで幸せだし、やや長期的な契約にサインすることだけを望んでいる。だから、今後どのようなことが起こるのか確信を持っているよ」とコメントを残している。

 ただ、『bold』は同選手が直近数試合で出場機会が減少している現状に満足していないと伝えている。浦和レッズとの新契約締結を望んでいるユンカーだが、ヴィッセル神戸からのアプローチも含めて今後の動向に注目が集まる。