Jリーグ サガン鳥栖

「明輝さんなしじゃ…」鳥栖監督のパワハラ報道に教え子が猛反発!清水移籍の松岡大起も…

サガン鳥栖のサポーター 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのサガン鳥栖を率いる金明輝監督は、トップチームの選手やスタッフに対して日常的にパワーハラスメント(パワハラ)行為の及んでいたと連日のように報じられている。また、サガン鳥栖のU-18チームを率いていた時にも同様の行いがあったと伝えられている。その中、サガン鳥栖の下部組織で同監督から指導を受けた教え子が、次々と指揮官に対する思いをSNSに投稿していることが大きな話題を呼んでいる。

 金明輝監督を巡っては、日常的に暴言や暴力などパワハラ行為に及んでいたとして、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)に対して告発文が提出されたと先月31日に複数メディアが報道。Jリーグが主導となり、実態調査を行う可能性が伝えられている。また、同監督は2016年から2018年にかけてサガン鳥栖U-18チームを率いていた時にも、選手に対して罵声を浴びせたり突き飛ばして怪我をさせるなど、精神的苦痛を与えていたと報じられている。

 一方、サガン鳥栖は金明輝監督の指導により、MF松岡大起(20)やMF本田風智(20)など多くのタレントを輩出している。その中、かつてサガン鳥栖の下部組織でプレーし、現在桐蔭横浜大学に在学しているDF松井直人は今月3日に自身のSNSアカウントを更新。「サガン鳥栖の監督金明輝さんには高校からおせわになりましたがサッカー面や生活面でたくさん成長させてもらいました!明輝さんが監督でなければ自分はここまで成長してないと思います。実際に指導を受けてみないとわからない部分は沢山ありますが明輝さんは素晴らしい人で誰もが尊敬する人です」とコメントを残している。

 さらに松井直人以外にも複数の下部組織出身者が「明輝さんなしじゃサッカーを語れません」、「中高年代にサッカーだけでなく人としても成長できたのは間違いなく明輝さんに出会ってからです」などと指揮官に対する思いを発信。金明輝監督がパワハラ行為の及ぶような指導者ではないと主張している。

 なお、松岡大起は今夏にサガン鳥栖から清水エスパルスへ完全移籍する際に「明輝さんが居たから、今の自分があります。どんな時も明輝さんは常に声をかけてくれました。プレーがうまく行かず、悩んでいる時に声をかけてくださいました。プレーにおごりがあった時も強く声をかけてくださいました」

 「どんな事も僕の為を思って言って頂いた言葉で、すべてが僕にとって最高の思い出です。明輝さんは僕にとって最高の監督です。また必ず、成長した姿で会いに行きます。本当にお世話になりました。ありがとうございました」とクラブ公式サイトを通じて指揮官に対する感謝の言葉を残している。

 「パワハラ」という言葉は、今やスポーツ界のみならず、日常生活でも目にすることが多くなっている。ただ、パワハラの判断基準は、メディアをはじめとする第三者ではなく、あくまでも直接指導者や上司の行為を受けた人が決めるものである。

 今回、SNS上で金明輝監督に対する感謝の言葉が拡散されていることを踏まえると、同監督の指導法がパワハラではなく、自分自身が成長するために必要な過程であると前向きに捉えていた教え子が一定数存在することは確かだ。