Jリーグ モンテディオ山形

好調山形、タイ代表MF獲得交渉へ!石井正忠元鹿島監督のもとで昨季2桁アシスト

モンテディオ山形のサポーター 写真提供:Gettyimages

 タイ・リーグ1(タイ1部)のサムットプラーカーン・シティFCに所属するタイ代表MFジャルンサック・ウォンコーンには、明治安田生命J1リーグの清水エスパルスや鹿島アントラーズなど複数クラブが関心を寄せていた。その中、J2リーグのモンテディオ山形が同選手の獲得にむけて動いているようだ。26日、タイメディア『TalungBallthai』が報じている。

 現在24歳のウォンコーンは、鹿島アントラーズを率いた過去をもつ石井正忠監督のもとで、2020/21シーズンのリーグ戦全30試合中29試合に先発出場して15アシストをマーク。また、今年6月にUAEで集中開催されたFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア2次予選・グループステージ最終節のマレーシア戦でA代表デビュー。右サイドを本職としているが左サイドもこなし、タイ国内で有望株として注目されるアタッカーである。

 ウォンコーンの去就を巡っては、以前に清水エスパルスからの関心が伝えられると、今冬には鹿島アントラーズが同選手をリストアップ。さらにV・ファーレン長崎が石井監督にコンタクトをとるなど、Jリーグ移籍の噂が飛び交っていた。

 その中、ウォンコーンの移籍先候補として、新たにモンテディオ山形の名前が挙がっている模様。モンテディオ山形はすでに選手サイドとの交渉を進めているという。ただ、同選手はサムットプラーカーン・シティとの契約期間を2024年12月まで残しているため、獲得するのにそれ相応の移籍金が必要になることが想定される。

 モンテディオ山形は成績不振により石丸清隆監督を解任すると、4月末に元清水エスパルス監督のピーター・クラモフスキー氏を招へい。同氏は5月16日に行われたJ2リーグ第14節・愛媛FC戦から指揮を執っているが、ここまでリーグ戦を9勝1分と無敗をキープして東京五輪開催により中断期間へ突入。ここまで23試合を終えて勝ち点42を獲得しており、首位の京都サンガに6ポイント差まで迫っている。

 クラモフスキー新監督のもとで快進撃を続けるモンテディオ山形。J1昇格枠を巡って上位争いを繰り広げる中、タイで活躍するサイドアタッカーを迎え入れることになるのだろうか。