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J3鹿児島、パパス監督の退任発表「家族との距離を縮めるために…」

Jリーグ 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J3リーグの鹿児島ユナイテッドは28日、アーサー・パパス監督の退任を公式発表している。

 オーストラリア国籍を有するパパス氏は、豪州やサウジアラビア、インド国内のクラブを率いた後、2019年から2シーズンにわたりJ1リーグの横浜F・マリノスでコーチを務めていた。また、今季から鹿児島ユナイテッドで指揮を執っていたが、家庭の事情により双方合意のもと契約解除を行っている。

 パパス氏は鹿児島ユナイテッドを離れることについて「この度、家族との距離を縮めるために、鹿児島を離れてオーストラリアに帰ることを決断しました。残念ながら、このパンデミックの状況は、両国間の移動という点で改善されておらず、距離はますます大きくなっています。時間の経過とともにこの状況がどんどん自分を苦しめていきました。そして私にとって家族は重要な柱であり、大好きな仕事を辞め、苦しむ家族のそばにいるという判断を下しました」

 「鹿児島に到着して以来、社長、ゼネラルマネージャー、スタッフおよび選手の皆さん、そして何よりもすてきな街と、温かくフレンドリーな人々の絶対的な信頼とサポートに助けられてきました。鹿児島には特別な人がいて、このクラブは人をとても大切にし、人とビジョンのおかげで日々進歩し、特別なプロジェクトの一員でいれたことは自分の誇りでした」

 「私は監督として、これほどエキサイティングなサッカーをするチームを指揮し、楽しんだことはありませんでした。私たちのサッカーはゲームを支配し、高いインテンシティで攻撃的であり、時には報われたり、レッスンを学ぶこともありましたが、常に信じ、一生懸命働き、一緒に進んできました。鹿児島に住んでみて初めて、なぜ日本で最も温かく、フレンドリーな街と見なされているのかがわかり、いつまでも心に残る場所であります。将来、世界が正常に戻ったときに、また皆さんに出会えることを願っています。鹿児島の人たちは特別で、いつも私の心の中にあります!」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残した。

 なお、鹿児島ユナイテッドは今月30日に控えるJ3リーグ第9節・AC長野パルセイロ戦で、大島康明ヘッドコーチが暫定的に指揮を執ることもあわせて発表している。