Jリーグ 栃木SC

松本GK村山智彦のコメントと矛盾…栃木SCの公式声明に批判殺到

村山智彦 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J2リーグの栃木SCは25日、今月23日に行われたJ2リーグ第15節・松本山雅戦でラフプレーが目立ったことに関して公式声明を発表しているが、松本山雅GK村山智彦がSNSに残したコメント内容を一部否定したことに対して、周囲から批判の声が上がっている。

 この一戦では、前半20分に村山智彦が飛び出してボールをキャッチ。その際、シュート体制に入っていた栃木SCのMF山本廉の振りぬいた右脚が村山智彦の頭を直撃。主審は山本廉にイエローカードを提示しているが、大きな問題として周囲で議論を呼んでいる。また、他にも栃木SCの選手によるファウルが悪質なものであるという声が上がっていた。

 その中、試合後に松本山雅のGK村山智彦は自身のSNSアカウントに「負けた奴がガタガタ言うなと思われるかもしれませんが、勝敗云々の前に選手生命に関わる事なので書かせていただきます。もちろん相手も点を取る事に必死になるのはわかります。必死とラフプレーは違います。あの場面あんなに足を振る必要があったのかなと。避けれませんか?あれは避けてくれないと…」

 「頭蹴った選手に聞いたら、監督から言われてると。あーゆー場面では足を振ると。語弊があったら嫌なのであれですが、きっと体を張れ!と言う意味合いが強いのかなと思います。でも、あれは避けてよーって思いますが 笑。下手したら死にます」とコメント。自身が負傷したシーンについて、栃木SCの田坂和昭監督の指示によるものであると語っていた。

 これに対して、栃木SCは「日頃より栃木SCを応援いただきまして、誠にありがとうございます。5月23日(日)にカンセキスタジアム栃木で開催された明治安田生命J2リーグ第15節「栃木SC vs 松本山雅FC」は、両クラブ共に反スポーツ的な行為やラフプレーが多い試合となりました。そのなかでの弊クラブ所属選手のプレーに対して、起きた事実に対しては真摯に受け止め今後改善できるよう努めて参ります」

 「危険なプレーは、一つ間違えれば選手生命に影響を及ぼしかねないものであり、試合終了後にマッチコミッショナーとの意見交換をはじめ、両クラブ間で話し合い、このようなプレーが再び起こらないようにしていくことを共有いたしました。また、試合後の松本山雅FC所属選手のSNS投稿で誤解を生んでおります、弊クラブ監督が指示したという事実は一切なく、選手のプレーも意図的なものではございません」

 「なお、この投稿に関連して、クラブ・選手・監督ならびにその家族・関係者に対し事実に基づかない誹謗中傷が発生しています。このような誹謗中傷に対しましては、法的措置も辞さない体制で臨んでいきます。コロナ禍において様々な制限下でクラブを応援いただいている皆様と一緒にたくさんの感動を共有していけるよう、今後も相手をリスペクトする行動や言動を心がけていくとともに、Jリーグで掲げている「激しくて、フェアで、エキサイティングな試合」を繰り広げていけるよう努めてまいります。今後ともクラブへのご声援をよろしくお願い申し上げます」と題した声明を発表。村山智彦の一部コメントが誤解を生んでいると主張する内容になっている。

 ただ、この内容にはSNS上で「謝罪がないのはおかしい」というコメントが多数寄せられている。Jリーグファンからの声に対して、栃木SCが今後、どのような対応を見せるのか注目が集まる。