明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズは、ブラジル強豪サントスに所属するMFジエゴ・ピトゥカを獲得する可能性が完全には消滅していないようだ。5日、ブラジルメディア『DIARIO DO PEIXE』がこれを伝えている。
ピトゥカは今季、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部リーグ)で24試合に先発出場すると、コパ・リベルタドーレスでもここまで9試合でフル出場を果たしており、準決勝進出に大きく貢献している。この守備的MFの去就を巡っては、鹿島アントラーズが昨年11月に640万レアル(約1億2500万円)でオファーを提示したものの、サントス側はこれを拒否。その後、鹿島は760万レアル(約1億5600万円)まで増額したが、サントスのオーランド・ロロ社長がコパ・リベルタドーレス優勝という目標がある中での戦力ダウンを嫌ったことにより、破談に終わっていた。
ところがブラジルメディア『DIARIO DO PEIXE』がピトゥカの代理人に取材を行ったところによると、本人が6日に控えるコパ・リベルタドーレス準決勝1stレグのボカ・ジュニアーズ戦に集中しているものの、準決勝終了後に自分自身の今後に関する話し合いを行う構えを見せており、サントス退団も視野に入れているものとみられる。
なお、ピトゥカは鹿島アントラーズ移籍が破談に終わった直後、ブラジルメディアのインタビューに対応。今まで自分自身の持っているものすべてをクラブに捧げてきたことを強調した上で、クラブ幹部のリスペクトが欠けていることを批判していた。
ジーコTD(テクニカルディレクター)の契約更新、およびアントニオ・カルロス・ザーゴ監督の続投を発表するなど、2021シーズンのタイトル奪取に向けたチーム編成を行っている鹿島アントラーズだが、果たしてピトゥカ獲得に再挑戦することはあるのだろうか。
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