セリエA 海外日本人選手

セリエAデビューで2得点を挙げたサッカー選手5選。鹿島のフロントや日本のレジェンドも…

写真提供: Gettyimages

セリエA2020/21シーズン第2節。2部から昇格したばかりのベネベントは日本代表DF吉田麻也が所属するサンプドリアを2-3で撃破し、勝利を収めた。

ベネヴェントの3得点中、2得点を挙げたのはこの試合でセリエAデビューを果たした29歳のベテランセンターバック(CB)、ルカ・カルディローラである。

今回は彼と同様にセリエAでデビュー戦で2得点を挙げたサッカー選手5人を紹介しよう。その中には現在の鹿島アントラーズのテクニカルディレクター(TD)もあの日本のレジェンド選手も含まれている…。


ジーコ 写真提供:GettyImages

ジーコ

現在鹿島でテクニカルディレクター(TD)を務めている元ブラジル代表MFジーコは、1983年から1985年にかけてイタリアのウディネーゼに所属していた。

同選手は1983/84シーズン開幕節となったジェノア戦でセリエAデビューを果たし、2ゴールを挙げた。また同選手は第2節のカターニャ戦でも2得点を記録し、セリエA開幕戦から4試合連続ゴール(合計6ゴール)を達成した。

ジーコは1983/84シーズンのリーグ戦で19得点を挙げ、ユベントスに所属していたミシェル・プラティニに続き(20得点)、得点ランキングで2位となった。

ウディネーゼのレジェンドとなってから母国のブラジルに戻り、フラメンゴでプレーしたジーコ。そして、1991年に日本の鹿島アントラーズに移籍すると、2002年から2006年にかけて日本代表の監督も務めることとなった。


アルバロ・レコバ 写真提供: Gettyimages

レコバ

1997年から2008年にかけてインテルに所属していた元ウルグアイ代表アルバロ・レコバ。(1999年、そして2007年にヴェネツィア、そしてトリノにレンタル)

同クラブでプレーした頃にはロナウド、ロベルト・バッジョ、クリスティアン・ビエリなどといったスーパースターとチームメートだった。それにもかかわらず、激しいポジション争いを潜り抜け、インテルの中心選手の1人として活躍した。

そのレコバは1997年8月31日に行われたブレシア戦でサッカー界の注目を浴びることとなる。

インテルのサポーターは、天才と呼ばれたいた元ブラジルFWロナウドのデビューを目当てにジュゼッペ・メアッツァまで足を運び、スタジアムは満席に。しかし、同試合のスターとなったのはロナウドではなかった。レコバはラストの10分間で2得点を挙げ、大活躍を見せた。


ファブリツィオ・ミッコリ 写真提供: Gettyimages

ミッコリ

パレルモの選手として(2007-2013)スターとなった元イタリア代表FW、小柄なスーパーストライカーのファブリツィオ・ミッコリ。同選手は2002年から2003年にかけて、ユベントスからペルージャにレンタル移籍を経験。

同クラブではすぐレギュラーの座を手に入れた。そして、2002/03シーズンの開幕となったレッジーナ戦でデビューし、2ゴールを記録した。

ちなみにその日にデビューしたのはミッコリだけではなかった。この一戦ではレッジーナでプレーしていた現横浜FCの元日本代表MF中村俊輔もセリエAデビューを果たした。

ミッコリは2013年にある事件を起こし、トップレベルのサッカーに別れを告げることになる。同選手はマフィア一族のボスの息子とのつながりが明らかとなったうえに、マフィアとの戦いに命を失ったイタリアの裁判官ジョヴァンニ・ファルコーネ氏に対する批判を口にしたため、セリエAでプレーできなくなった。(参照:マフィアと関係しキャリアを台無しにした元伊代表FW、ファブリツィオ・ミッコリ) 

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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