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イタリアのサッカーは変わらなければなりません。そのためには…

写真提供: Gettyimages

クラブ所有の独自スタジアムを作ること

現在のイタリアにはスタジアムを所有しているクラブが4つしかない。それはユベントス、サッスオーロ、ウディネーゼ、そしてアタランタです。インテル、ミラン、ローマなど、ビッグクラブでありがなら専用スタジアムを持っていないクラブはまだ多い。

クラブ所有の独自スタジアムを作るのは国に高いフィーを支払わないためだけではない。もっとサッカーの未来につながる大事な話です。それは離れたサポーターを取り戻すことに直接繋がっている。

ユベントスはアリアンツ・スタジアムを作ってから毎年の売り上げが上々に上がり、チケットを手に入れることも大変なことになっている。ユベントスは安全を第一に考え、家族が自由に過ごせるスペースもあるスタジアムを作った。結果、家族は再びスタジアムに顔を出すようになった。連れていかれる子供もサポーターになり、未来のクライエントになる。

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サッカースクールのレベルを上げること

強い選手は他の国から獲得するだけのものではない。海外からどんなにいい選手をイタリアに連れて行っても、国内の選手のベースをしっかり作り上げないとサッカーのレベルを上げるのは難しい。特に不景気でもあるイタリアにとっては中から強くなるしか方法ない。

現在、若い選手に注目されているのはフィジカルです。しかし、フィジカルを作り上げることは一つの必要なポイントにしか過ぎない。正しいタイミングで子供にマナー、技術、戦術も教えることも大事です。全ての面で手っ取り早く大事なものを子供に教える方法はサッカースクールとの連携をよくすることです。イタリアではクラブとサッカースクールの関係が曖昧な関係。その関係にはきちんと子供の成長に向けたストリーが必要。

サッカースクールはクラブに連携を求める。
連携したスクールにクラブの原則を守もらせる。
スクールが原則を守らなければ、クラブとの連携を切る。

そうするとクラブのフィロソフィー、そしてそのフィロソフィーに基づくサッカーの特徴を中心に子供を育てることができて、強い選手が現れると信じている。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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