元日本代表MF中田英寿氏が現在セリエA5位のローマの現況について語った。同氏は27日に行われる2018年ローレウス世界スポーツ賞のセレモニーに出席するため、モンテカルロを訪れた。26日、『RMCスポーツ』とのイタリア語でのインタビューを『トゥットメルカート』が紹介している。
ローマは中田氏にとって現役時代に在籍し、同クラブのスクデット獲得に大きく貢献した思い入れのある“古巣”だ。開幕当初とは対照的に不調に苦しむローマの現況について同氏が語っている。
「ローマのようなチームにとって勝ち続けるというのはとても難しいことです。この不調から早く抜け出せるよう願っています。その指揮や管理は簡単ではないですが、ローマは偉大なチームです。ただ、今のユベントスとナポリはとても強いクラブで彼らと首位争いをするのは現状難しいと思います。ローマがその位置に一刻も早く戻れることを祈っています」
ローマとは対照的に宿敵ラツィオの調子は上向き。4位のインテルとは勝ち点差1だが、現在3位につけている。この事実はローマ、そしてローマサポーターの心を痛めつけているが「ローマの目標はただラツィオより上の順位につくことだけでは決してありません。目標は違うものです」と古巣をフォローした。
中田氏はローマ所属時代に“ローマの王子”、元イタリア代表MFフランチェスコ・トッティ氏とポジションを争った。しかし、未だに交友関係のある戦友だ。トッティ氏のクラブ幹部への転身に関して「んー、どうでしょうね。彼は幹部として何ができるのかは想像できないな」と笑顔を浮かべながら冗談を含めて言及した。
そのトッティ氏の友人であり、同氏とイタリア代表でチームメイトとしてプレーしたユベントスGKジャンルイジ・ブッフォン代表引退騒動についてもコメント。中田氏は「僕は29歳で現役を引退しました。だからもちろん続行は進められませんよ。でも彼のみが決めれることです。(選手にとって)引退はとても難しい選択です。誰もサッカーから離れたくないんです。でもいずれそのときは必ず誰にでも訪れる」と述べている。
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