プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

ポグバへのメッセージ?マンUの若手スコット・マクトミネイが生み出す終わりなき議論

 英国中で、ある議論が始まろうとしている。特別注目を集める話題でもなければ、おそらくそれほど興味深いものでもない。しかしそれは今後十年近くに渡って、反対意見を述べる人間を互いにサッカーを分かっていないと攻撃しあう、意見のぶつかり合いに発展するかもしれない。

 その話題とは、スコット・マクトミネイだ。 まだ数えるほどの試合にしか出場しておらず大きな特徴もないこのミッドフィールダーが、ブレグジットのように国中で議論されるトピックになるとは思えないかもしれない。しかし選手のクオリティがすぐに判断できるものでない時には、大きな議論が巻き起こるものだ。

 以下の意見を読む上で、我々がまだマクトミネイについて多くを知らないということを頭に置いておいてもらいたい。彼はトップレベルで数試合しか出場しておらず、どのような選手なのかを判断する材料は少ない。そのため現時点で結論を出すことはできない。

 しかし今までの試合からも、マクトミネイの特徴や何が得意なのかを知ることは難しい。どうやら驚くべきパス範囲や強烈なシュート、驚異的なスキルやハードなタックルを持っているわけではない。彼はシンプルなプレーを静かにうまくこなす選手のようだ。

 彼はギャレス・バリーや、もっと古いところだとジョン・マクガバンと同じカテゴリーの選手に見える。全く同じ種類の選手という訳ではないが、感情を表に出さず、スペクタクルとは無縁な点で共通している。いなくなって重要性の分かる「水を運ぶ選手」だ。

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