日本時間2日未明に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグ・レアル・マドリード対バイエルン・ミュンヘンの主審を務めたジュネイト・チャキル氏が中国サッカー・スーパーリーグへ舞台を移す可能性があるようだ。4日、スペイン紙『マルカ』がこれを報じている。
CL優勝候補同士が相対した一戦では前半アディショナルタイムの45+1分、ドイツ代表DFヨシュア・キミッヒによる右サイドからのクロスがペナルティエリア内にいたマドリードのブラジル代表DFマルセロの手に当たったものの、チャキル主審が笛を吹くことはなく、PKを与えられなかったバイエルンの複数選手から抗議を受けていた。
2014年のワールドカップ・ブラジル大会準決勝・オランダ対アルゼンチンや2014/2015シーズンのCL決勝・バルセロナ対ユベントスなど、大舞台で主審を担当する機会が多かった同氏だが、中国サッカー協会が破格の契約内容を伴った正式オファー提示を準備している模様。またチャキル氏が今年6月中旬から約1カ月間に渡って開催されるワールドカップ・ロシア大会における複数試合で主審を務める可能性が高いことから、中国サッカー協会は契約合意を急ぐものとみられる。
欧州サッカー連盟(UEFA)加盟国の審判が他サッカー協会へ移籍した前例として、かつてプレミアリーグやCLなどで数多くの試合の笛を吹き、今年2月にサウジアラビアへ移籍したマーク・クラッテンバーグ氏の名前を挙げるファンが多いだろう。CL準決勝における判定を巡って論争を巻き起こしたとされているチャキル氏は果たして活躍の場を欧州圏外に移すのだろうか。
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