
地域リーグラウンドを終え、プレーオフへと移行する明治安田J1百年構想リーグ。ここからは、東西それぞれの同順位同士が対戦し、最終順位を決定していく。
比較的混戦が続いたWESTでは、2023・2024年に連覇を成し遂げたヴィッセル神戸が首位でフィニッシュ。必ずしも安定した戦いを続けていたわけではないが、勝負強さや粘り強さで勝ち点を積み上げてきた。そして、2位に入ったのはセレッソ大阪だ。直近3試合で12得点を記録するなど、シーズン終盤には高い攻撃力を見せつけ、来季に期待できる順位で着地した。
一方、EASTでは明暗がくっきりと分かれる形となった。首位につけたのは昨季J1王者の鹿島アントラーズ。90分間での敗戦は18試合中わずか1試合と、パーフェクトに近い戦いぶりで勝ち点45を稼ぎ、文句なしのEAST1位となった。2位にはFC東京が入った。複数の得点源を擁していたことがプラスに働き、3位の町田ゼルビアとは勝ち点で並んだが、得失点差で上位フィニッシュを果たしている。
もちろん、注目はここから始まるプレーオフの戦いと最終順位であることは間違いない。しかし、その先にある夏の移籍市場に視線を向けるファンやサポーターも少なくないだろう。ここでは、EAST所属10クラブの中から、今夏の移籍で海外挑戦が考えられる選手を5名紹介していく。

佐藤龍之介(FC東京)
昨年、ファジアーノ岡山への期限付き移籍中にブレイクしたMF佐藤龍之介も、今夏の海外挑戦が見込まれる選手の1人だ。
岡山で28試合6ゴールを記録した昨季の勢いそのままに、今季は所属元であるFC東京でも17試合5ゴールをマーク。鋭いドリブルによるチャンスメイクはもちろん、高い決定力でも存在感を発揮し、チームのEAST2位躍進を支えた。日本代表としてもすでに5試合に出場しており、世代別代表でも中心選手の1人として戦ってきた。
紛れもなくJリーグ屈指の10代プレーヤーである佐藤には、国内外の多くのクラブが熱視線を送っているに違いない。ファンやサポーターとしては、まだまだFC東京でのプレーを見続けたい思いも強いだろうが、その才能を考えれば、遠くない未来に“悲しくも誇らしい別れ”が訪れる可能性は十分にある。

肥田野蓮治(浦和レッズ)
今季の浦和レッズは、開幕戦で昇格組のジェフユナイテッド千葉を破るも勝ち星が続かず、第6節からは7連敗と長いトンネルも味わい、監督交代へと舵を切った。その中で、大卒ルーキーFW肥田野蓮治が活躍を見せたことは大きな収穫だったと言えるだろう。
肥田野は昨季の特別指定を経て、桐蔭横浜大学から浦和に加入。昨季は1試合の出場にも関わらず1ゴールを挙げたストライカーは、正式加入となった今季も高い得点力を披露した。
開幕戦でいきなりゴールを奪い先発起用に応えると、第4節と第5節には連続ゴールをマーク。大会が進む中で途中出場のゲームも増えたが、最終的には15試合で4ゴールと前線で存在感を放った。
最前線の選手だけでなく、中盤にも得点力のある選手が複数揃う浦和。その中でもチームトップの得点数を挙げた肥田野には、すでに海外から声がかかっていても不思議はない。果たして来季はエースとして浦和を浮上させる存在となるのか。今夏の去就に注目だ。
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