
ジェフユナイテッド千葉
2つ目はジェフユナイテッド千葉の小林慶行監督。現役時代はヴェルディ川崎(現:東京ヴェルディ)や大宮アルディージャ、柏レイソル、アルビレックス新潟でプレー。守備的MFとしてJ1リーグ通算310試合20ゴールを記録した。現役引退後は、2014年からベガルタ仙台でコーチやヘッドコーチを歴任。その後、2021年にジェフユナイテッド千葉のコーチへ就任し、翌2022シーズンにはヘッドコーチを務め、2023シーズンからトップチーム監督に就任している。
監督初年度は序盤こそ苦戦を強いられたものの、リーグ中盤以降にチーム状態が上向く。若手とベテランがうまく融合し、攻撃では縦への推進力、守備では前線からのハイプレスが機能。リーグ終盤には7連勝を達成し、リーグ6位でJ1昇格プレーオフ(PO)進出を果たすなどクラブ再建の土台を築いた。続く2024シーズンは惜しくもJ1昇格プレーオフ進出を逃したが、2025シーズンは夏場に一時失速しながらも、クラブの持ち味である一体感を武器に終盤戦で勝負強さを発揮。最終的には17年ぶりのJ1昇格へ導いている。
百年構想リーグではプレー強度や個の能力で勝るJ1クラブ相手に苦戦を強いられ、攻守両面で噛み合わない試合が目立ち、EASTでは最下位に沈んでいる。もっとも、17年ぶりのJ1昇格へ導いた実績や、今シーズンの選手層を踏まえれば、監督交代の可能性はそこまで高くないだろう。しかし、クラブフロントがさらなる上積みを求めた場合には、今オフに体制刷新へ踏み切る可能性も否定できない。

アビスパ福岡
3つ目はアビスパ福岡。今年1月、コンプライアンス違反により退任した金明輝前監督の後任として、塚原真也暫定監督がチームを率いている。現役時代はアミティエSC京都(現:おこしやす京都AC)などでMFとしてプレーしたが、引退後は若くして指導者の道へ進み、おこしやす京都やFC大阪で監督を務めたのち、2024シーズンから福岡のコーチに就任した。なかでもFC大阪を率いた2022シーズンは、若手育成と堅守構築の両面で成果を残し、クラブのJ3昇格に大きく貢献している。
今シーズンの福岡は、開幕直前の監督交代という難しい状況からのスタートとなり、第2節のセレッソ大阪戦からは、PK戦での敗戦を含めて6連敗を喫するなど苦しい序盤戦が続いた。それでも、前線からの守備や守備時のハイインテンシティ、選手間の距離感など、塚原暫定監督が求めるスタイルが徐々に浸透。第8節のガンバ大阪戦からはPK戦を挟みながら3連勝を記録するなど、一定の改善も見られた。
しかし、地域ラウンド全18試合を通して見ると、最大の課題は深刻な得点力不足にある。総得点「17」はJ1リーグ20クラブ中ワーストの数字となっており、攻撃面の課題は明確だ。クラブが今オフに攻撃面のテコ入れを最優先事項と判断した場合、正式就任に至らず、監督交代へ踏み切る可能性も十分考えられる。
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