
FC今治所属時に悪性リンパ腫を患い、闘病生活を乗り越えたFWラルフ・セウントイェンスは現在、ロンメルSKでプレー。37歳を迎えた2025/26シーズン、ベルギー2部で18ゴールを叩き出すなど、驚異の復活劇を遂げている。
オランダ『De Limburger』が報じたその告白は、サッカーという枠を軽々と超えた、生と死の物語だった。2022年3月に今治へ完全移籍したセウントイェンスを、来日1年目から悪性リンパ腫の診断が待ち受けていた。宣告を受けた瞬間、彼は病院からパニック状態で逃げ出した。遠く離れた妻へビデオ通話をつなぎ、「信じられないだろうけど、僕は癌なんだ」と告げたその瞬間が、人生で最も辛かったという。
同誌はこう伝えている。「わずか3年半前まで癌と闘っていたラルフ・セウンチェンスは、今やロンメルSKの得点王だ。『プロサッカー選手として復帰するなんて、目標にもならなかった。ただ一つ、生き延びることだけを考えていた』。これは、癌が父親、家族、そしてサッカー選手としてのキャリアに与えた影響を描いた物語であり、最終的には明るい結末を迎えた」
母国オランダで治療に専念し、2023年2月に寛解を確認。スパルタ・ロッテルダムでコンディションを整え、6月17日のJ3第14節テゲバジャーロ宮崎戦でピッチへ戻った。2023シーズン限りで今治を退団後はデ・フラーフスハップへ活躍の場を移し、2024/25シーズンのオランダ2部で5ゴール。そして2025年夏、ベルギー2部ロンメルSKへの移籍を勝ち取った。
その先に待ち受けていたのが、今季18ゴールという数字だ。「生き延びることだけを考えていた」男が、今や絶対的ストライカーとして君臨。癌の宣告から3年半、37歳のセウントイェンスはまだ、終わっていない。
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