女子サッカー

2022/23WEリーグ白熱の最終盤、優勝争い状況まとめ。2代目MVPは?

写真:Getty Images

昨年10月22日にスタートした2022/23シーズンのWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)は、いよいよ6月10日の最終節(第22節)を最後に閉幕する。第20節では、勝てば初優勝の三菱重工浦和レッズレディースが、AC長野パルセイロ・レディースにまさかの敗退(2-1)。これにより優勝決定は持ち越しとなり、最終盤の上位争いにも注目が集まっている。

ここでは2022/23シーズン最終盤のWEリーグ上位状況をおさらいし、また閉幕後の6月12日16時から開催される年度表彰式「WEリーグアウォーズ」について紹介しよう!


三菱重工浦和レッズレディース FW菅澤優衣香 写真:Getty Images

浦和の優勝決定持ち越し、白熱する上位争い

WEリーグ2年目の優勝に最も近い首位の浦和は、前述の通り5月27日の第20節で長野にまさかの逆転負けを喫した。これにより日テレ・東京ヴェルディベレーザにも優勝の可能性が生まれたが、翌28日、初年度優勝チームINAC神戸レオネッサとの対決で同点に終わり、この時点で優勝の可能性を失っている。第20節では、いずれの上位クラブも勝ち点を伸ばせなかった。

そんな第20節終了時点(5月31日)の上位6チームを見てみよう。

1位:三菱重工浦和レッズレディース(2021/22シーズン2位)

勝点(46)
総得点(41)
得失点差(+24)

2位:INAC神戸レオネッサ(2021/22シーズン1位)

勝点(40)
総得点(32)
得失点差(+19)

3位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ(2021/22シーズン3位)

勝点(38)
総得点(41)
得失点差(+24)

4位:マイナビ仙台レディース(2021/22シーズン5位)

勝点(25)
総得点(18)
得失点差(-5)

5位:大宮アルディージャVENTUS(2021/22シーズン9位)

勝点(22)
総得点(21)
得失点差(-1)

6位:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(2021/22シーズン4位)

勝点(20)
総得点(21)
得失点差(-5)

首位の浦和は、6月3日の第21節で大宮アルディージャVENTUSと対戦。引き分け以上で優勝が決定する。残る2試合に浦和が負けた場合、連覇の可能性を残すINAC神戸は、6月4日の第21節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦と10日の第22節長野戦で連勝すると、得失点差で浦和と争うこととなる。

また、たとえ優勝を逃しても翌シーズンに向けて上位の成績はキープしておきたいところ。順位をキープすることも至難の業となっている今シーズン。特に4位から6位までの変動が大きく、各クラブ共に勝点や得失点差も僅差のため、全ての試合が終了するまでどんな展開になるか予想が付きにくく、白熱した状況だ。


ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 写真:Getty Images

6位千葉、監督交代で体制立て直しに期待

昨2021/22シーズンと比較して順位を2つ落としているのは、現在6位のジェフユナイテッド市原・千葉レディースだ。昨シーズンは勝ち点34で4位の成績を残しており、同3位の東京NBと横並びで好調な記録だった。しかし今シーズン現在までの19試合中勝ち取ったのは4試合のみ。引き分け試合数は全11クラブの中でトップとなっている。勝敗がつかない終わり方は最も歯痒く、選手たちの悔しさは想像に難くない。

そんな成績不振を受けて、2023年1月、猿澤真治監督がシーズン途中で退任。三上尚子新監督が指揮を取って以降、少しずつ順位を上げてきた。女性監督だけに選手の悩み相談やプレーに集中するための環境づくりなど、多方面にみられる細かなサポートで周囲からの期待も大きい。三上監督と共に少しでも順位を上げてシーズンを終えられるよう、また次シーズンの立て直しにも期待したいところだ。

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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