カンボジアサッカー連盟(FFC)は、自国で初開催する東南アジア競技大会(SEA Games)の開幕まであと1か月と迫った4月初め、本田圭佑監督(36歳)の後任人事を発表した。本田は2018年にカンボジア代表GM(ゼネラルマネージャー)に就任し、実質監督としてカンボジアのA代表とU-23代表を指揮してきた。
A代表監督については、昨年12月から今年1月にかけた開催されたAFF三菱電機カップ(東南アジアサッカー選手権)の終了後に退任済み。U-23代表監督についても、今年5月のSEA Gamesを最後に退任することが決まっていた。
本田の後任としてカンボジア代表監督(U-23兼任)に就任するのは、アルゼンチン人のフェリックス・ダルマス(35歳)。フェリックスは現役時代に、日本の関西1部やJFLでプレーした経験がある。本田GMのもと2018~2020年にカンボジア代表を指導していたため、順当な人選と言える。
なお、指導者本田のカンボジアでの冒険の集大成となるSEA Gamesは、5月5日~5月17日の日程で開催され、サッカー競技は大会開幕に先立ち4月29日から始まる。
カンボジアサッカー界は「東南アジアの五輪」と呼ばれる同大会の自国開催が決まってから、約10年という長い年月をかけて若手育成に力を注いできた。その過程には、日本サッカー協会(JFA)から派遣された数多くの日本人指導者も関わってきた。
カンボジアは自国開催の今大会で、国民の悲願とも言える史上初のメダル獲得を狙っている。この大会には、フィリップ・トルシエ監督が率いる大会2連覇中のベトナムも出場。組み分け抽選は4月5日に開催。通例では、開催国カンボジアと前回王者ベトナムはそれぞれグループA1とグループB1にシードされるため、両国がグループリーグで対戦することはないと見られるが、共に勝ち進めば決勝トーナメントでぶつかる可能性がある。
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