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鎌田大地がトッテナム移籍?フランクフルト監督の去就次第。巨額オファーも

鎌田大地 写真:Getty Images

 ブンデスリーガで多くの日本人選手がプレーする中、カタールW杯日本代表MF鎌田大地(26)はアイントラハト・フランクフルトからの契約延長オファーを拒否。契約満了による今夏退団が濃厚とみられている。その鎌田大地の移籍先候補にはバルセロナやボルシア・ドルトムントなどが挙がっているが、フランクフルト指揮官の去就次第ではトッテナム・ホットスパー移籍の可能性もあるようだ。

 トッテナムは今季ここまでプレミアリーグで首位アーセナルから勝ち点14差の5位と優勝争いで遅れをとっている一方、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではベスト16入り。CLグループステージでは、フランクフルトや日本代表MF守田英正(27)擁するスポルティングCPと対戦しており、フランクフルト相手に1勝1分と勝ち越している。

 そのトッテナムの監督人事については、英メディア『スカイスポーツ』は今月、アントニオ・コンテ現監督が今季限りでの退任を望んでいると報じている。

 すると英紙『エクスプレス』は23日にコンテ監督の後任候補として、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督やブレントフォードFCのトーマス・フランク監督、スポルティングCPのルベン・アモリム監督、それにグラスナー監督の4名を紹介。

 グラスナー監督について「彼は今、ヨーロッパで最も過小評価されている監督のひとりであるにちがいない」と紹介すると「彼の率いるアイントラハト・フランクフルトは、昨季にUEFAヨーロッパリーグを制覇。今季はブンデスリーガで2位につけている。さらに、チャンピオンズリーグでもトッテナムと並んでベスト16に進出している」

 「フランクフルトはタフなチームだ。トッテナムもUEFAチャンピオンズリーグでフランクフルトと対戦しているだけに、フランクフルトの手強さを理解している」と同監督の実績を評価。

 「グラスナー監督は選手たちに最大限の要求をする術を心得ている。トッテナムでは現在チームを苦しめているようなだらしなさは許さないだろう」と、トッテナムに必要な人材であると主張している。

 一方で鎌田大地の去就については、ドイツ紙『ビルト』が今月上旬に「2026年6月までの3年契約、年俸250万ユーロ(約3億5000万円)から300ユーロ(約4億2000万円)+ボーナス」という条件によるフランクフルトの契約延長オファーを選手サイドが拒否したと報道。

 ビッグクラブへ移籍する場合は年俸倍増見込みだとして、今季終了後に契約満了によるフランクフルト退団が濃厚という見解を示している。

 また『ビルト』は今月4日に「鎌田大地に対して、トッテナムが(フランクフルトの契約延長オファーの)倍額を提示した。年俸600万ユーロ(約8億4000万円)という提示額がトッテナム移籍の決め手になる可能性がある」と伝えている。

 鎌田大地は昨年8月下旬、ポルトガル1部ベンフィカへの移籍に迫っていたが、グラスナー監督からの説得をうけてフランクフルトに残留している。それだけにグラスナー監督の去就次第では、トッテナムが同選手の争奪戦をリードする展開も予想される。