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浦和移籍拒否!ギアクマキスがMLS移籍で個人合意。日本人選手に不満か

ギオルゴス・ギアクマキス 写真:Getty Images

 日本代表FW古橋亨梧(28)などセルティックへの日本人選手加入が相次ぐ中、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(28)は今月中のセルティック退団が確実とみられている。そのギアクマキスを巡って浦和レッズとMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)アトランタ・ユナイテッドが争奪戦を繰り広げているが、選手本人がMLS移籍を決断したようだ。

 ギアクマキス獲得レースの行方については、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が24日に「アトランタ・ユナイテッドはセルティックからギアクマキスを特別指定選手として獲得するための交渉を進めている。浦和レッズは2週間前から(ギアクマキスの争奪戦を)リードしているが、まだ獲得を決めていない」と伝えていた。

 するとギリシャメディア『SDNA』は、ロマーノ氏の報道を引用した上で「ギアクマキスはアトランタ・ユナイテッドへ移籍することで合意した」とリポート。ただアトランタ・ユナイテッドはレンタル移籍による同選手獲得を検討。セルティックとは合意に達していないという。

 一方、浦和レッズは完全移籍でのギアクマキス獲得に動いているほか、セルティックも完全移籍による同選手放出を熱望。ロマーノ氏は今月16日に「浦和レッズはギアクマキスの移籍でクラブ間合意に達した。 総額で400万ユーロ(約5億6000万円)。個人的な条件についてはまだ交渉中だ」とツイートしている。

 ギアクマキスはセルティックが日本人選手獲得戦略を推し進める中、古橋亨梧にレギュラーを奪われて出場機会が限定。元セルティック所属選手のクリス・コモンズ氏は「ギアクマキスにとって唯一の問題は、アンジェ・ポステコグルー監督が古橋亨梧を1番手のストライカーとしてみなしていることだ。金銭面での問題もあるだろうが、個人的な意見としてギアクマキス自身毎週先発するべきだと感じているはずだ」と語っていた。

 またセルティックOBのフランク・マカベニー氏は「Jリーグ移籍に関する報道は把握していない。私なら日本に行きたくない」とコメントを残している。ギアクマキス本人の移籍先決断には、セルティックでの日本人選手活躍が少なからず影響を与えている。