ユベントス所属のオランダ代表DFマタイス・デ・リフト(22)は、今夏移籍に向かっているようだ。6月30日、イタリア紙『トゥットスポルト』がクラブ幹部のコメントを伝えている。
デ・リフトは2019年7月、エールディビジ(オランダ1部)のアヤックスからユベントスへ完全移籍。加入1年目からセンターバックの主力選手として活躍すると、2021/22シーズンはセリエAで38試合中29試合、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で8試合中7試合に先発出場していた。
しかし同選手はシーズン終了後、CLで躍進を遂げたクラブへ移籍する意思を代理人に伝えた模様。ユベントスは慰留に努めたものの、交渉を打ち切ったとみられている。
くわえて『トゥットスポルト』は、チェルシーやマンチェスター・シティがデ・リフトに関心を寄せていると報道。ただ、同選手とユベントスの契約は2024年6月まで残っているほか、1億2000万ユーロ(約170億円)にも及ぶ契約解除金の存在が障壁となっている。
そんな中、ユベントスCEO(最高経営責任者)のマウリツィオ・アリバベーネ氏(65)が、『トゥットスポルト』の取材に対応。デ・リフトの去就に関する質問を受けると「去りたい選手を残留させることは不可能だ。だが本人の意思が固まった後は、移籍先クラブと金銭面での交渉が残っている。全員が納得する内容でないとテーブルからは離れられない」と、他クラブとの交渉が進んでいることを示唆した。
またユベントスは、デ・リフト放出により得られる高額の移籍金を使って、3名程度のイタリア人選手獲得を目指すとみられている。これについてアリバベーネ氏は「私の夢は、(アレッサンドロ・)デル・ピエロ、(ジャンルイジ・)ブッフォン、1982年のパオロ・ロッシのような、国際的に認められているイタリア人選手を持つことだ」と、イタリア人選手獲得への思いを語っている。
さらにユベントスは、マンチェスター・ユナイテッドを契約満了により退団したフランス代表MFポール・ポグバ(30)の獲得がほぼ確実と伝えられている。話題がポグバ獲得の可能性に及ぶと「交渉は順調に進んでいる。特別な選手の存在は、戦力およびマーケット両方の観点から重要だ」と語った。
なおユベントスは6月30日、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(28)、スペイン代表FWアルバロ・モラタ(29)、イタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキ(28)の退団を公式発表している。デ・リフトの退団も濃厚とみられるだけに、メンバーの入れ替えは必至だ。
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