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板倉滉退団の可能性をシャルケ幹部示唆!ブンデスリーガ昇格間近で買取OP行使期待も…

板倉滉 写真:Getty Images

 シャルケに所属する日本代表DF板倉滉(25)は、クラブがブンデスリーガ昇格を果たした場合でもマンチェスター・シティからシャルケへ完全移籍できない可能性があるようだ。4日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 同選手は東京五輪終了後の昨年8月19日にマンチェスター・シティからシャルケへレンタル移籍。2日後のリーグ戦でデビューすると、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第5節・フォルトゥナ・デュッセルドルフ戦以降はリーグ戦全試合で先発出場。先月にはセンターバックではなく、中盤センターの守備的なポジションでスタメンに名を連ねることもあった。

 またシャルケは今年3月以降、リーグ戦8試合で6勝2敗と好調を維持。先月29日開催の第32節・SVザントハウゼン戦でも勝利しており、残り2試合の時点で昇格プレーオフ圏内の3位ベルダー・ブレーメンから2ポイント差をつけて首位に立っている。

 板倉滉については、マンチェスター・シティとシャルケの取引内容に買い取りオプションが盛り込まれている。選手本人はシャルケでのプレー続行を望んでいることを明かしているが、シャルケの幹部はブンデスリーガ昇格を果たした場合にのみ、買い取りオプションを行使することを複数回にわたり示唆していた。

 その中、シャルケ幹部のひとりであるペーター・クネーベル氏は『ビルト』のインタビューで「コウは素晴らしい。間違いなく1部リーグにふさわしい選手だ。そのような選手を獲得することがスポーツディレクターの腕の見せ所だ。ただ現時点では、(買い取りオプションの行使が)確約できない」とコメント。シャルケがブンデスリーガ昇格を果たした場合でも板倉滉の完全獲得が確実ではないと主張している。

 また、買い取りオプションの設定額は500万ユーロ(約6億8000万円)から600万ユーロ(約8億2000万円)に設定されている模様。ただ、クネーベル氏は「我々はコウを維持しようとしているし、今のところ何も除外したくない」と発言。補強予算オーバーを承知の上で板倉滉の完全獲得に向かう可能性があることも明かしている。

 なお、ドイツメディア『フースバル』は買い取りオプションの行使期限が6月16日に設定されていると先月下旬に報道。板倉滉にはブンデスリーガやEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)の複数クラブが関心を寄せているという。