代表チーム アジア

東南アジアサッカー選手権「AFFスズキカップ2020」インドネシアが抱えている懸念点

2017東南アジア競技大会、インドネシアVSベトナム 写真提供:Tran Tien

コロナ禍によって約1年延長となった東南アジアサッカー選手権「AFFスズキカップ2020」が、2021年12月5日から開催される。待ちに待った東南アジアサッカーの最強国を決める熱い戦いに、各国のサポーターは期待を寄せている。

参加10カ国が争いを繰り広げる中、優勝候補はベトナムと言われている。地域ライバルであるインドネシア、マレーシア、タイを破り、2022年ワールドカップ3次予選に勝ち進んだことで、スズキカップでの活躍も期待されている。しかしながらベトナムはワールドカップ3次予選で勝点を1つも得ておらず、その結果は精神的にスズキカップにも響くのではないか。一方で、対戦相手となるライバル国は以前の敗北から多くのことを学び強化していることから、優勝候補が予測しずらくなってきたとも言われ始めた。

その強化が際立つ対戦相手の1つがインドネシアである。インドネシアはスズキカップに向け、ヨーロッパを拠点とする選手を揃え、インドネシア由来の外国人選手に国籍も取らせ、チームレベルを上げている。しかし果たして本当にそうだろうか?ここではインドネシア代表の現在地について紹介しよう。


インドネシア代表FWオスバルド・ハーイ 写真提供:Gettyimages

インドネシア代表の不安点

インドネシア内でスズキカップでの活躍への期待は高まる一方で、不安点はあまり気づかれていない。実はインドネシア代表は大会前から大きな悩みを抱え、おそらく12月に最高のスタメンを揃えることはできないのだ。

まず、スズキカップは、FIFA(国際サッカー連盟)対戦スケジュールに含まれていない。それによって多くのクラブが同大会における選手の代表選抜リクエストに応じてくれない可能性がある。これは以前からある問題で、なかなか解決されない。最近では多くのインドネシア人選手が海外でのキャリアを積んでおり、同大会における大きな課題となってしまいそうである。

仮に東南アジア外でプレーをしている選手にクラブの許可が降りなかった場合、インドネシア代表は海外でレベルの高いサッカーを経験している貴重な選手抜きで戦わなければならないこととなる。現時点でこういった選手がチームにどれぐらい貢献するのかはわからなくても、大会前からサポーターは彼らへの期待を非常に高めており、参加できなかった場合に多くのファンが失望するに違いないのだ。

インドネシア代表には海外で活躍し、レジェンド的な存在の選手が3人いる。Kリーグ2(韓国2部)安山グリナースDFアスナウィ・マンクアラム、フォルトゥナ・リーガ(スロバキア1部)のセニツァでプレーしているMFエギ・マウラナ・フィクリ、そしてエクストラクラサ(ポーランド1部)のレヒア・グダニスクで活躍しているMFウィタン・スレイマンだ。特に欧州で経験を積んでいるエギとウィタンは、技術、スピード、ビージョン、判断力、パス力、シュート力において間違いなくこのチームの最強ウインガーである。2人を欠けばインドネシア代表の攻撃力には影響が出てしまうだろう。

Previous
ページ 1 / 2