【レフェリーたちの尊重】
サッカーをプレーするのは人間、であればジャッジするのも人間であるべきだという理念のもと主審の尊重を重んじ、プレミアリーグでは意図的で明らかなミスジャッジや誤判断(違った選手へのカード提示など)がある場合を除いて、VARによる出番を控えている。
デジタル化が進行する昨今スポーツというエンターテイメントに関してはアナログの産物であり、スポーツの価値を変容させないようVARの介入には慎重な見方であることが伺える。
【なるべく使わないビデオ確認】
また主審がピッチから離れて専用モニターでチェックする機会もなるべくなくそうとしている。今年開催されたコパ・アメリカでは主審が映像確認を入念に行うあまり、試合自体をかなりの時間止めてしまいスタジアム全体の熱量が下がっていく光景を観測できた。
サッカーはご存知の通り90分間目まぐるしく変化するフィールドスポーツであり、そんなフィールドでの変化やダイナミック性を途絶えさせないためにプレミアリーグではこうした細部にもフォーカスを当て試合の熱を下げさせない、興ざめしないための対策を施した。
主審の尊重を重んじるところでも述べた通り、VAR導入に際してサッカーの価値を低下させないささやかな配慮がなされている。そのためにも興ざめしない試合にならないよう、主審による試合をコントロールする力が改めて求められている。VARに支配されないサッカーにならないことを切に願う。
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