チャンピオンズリーグ

UEFA会長、今季CLでのVAR導入の可能性に対する見解示す

 欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長は今季のチャンピオンズリーグ(CL)においてVAR(ビデオアシスタントレフリー)が導入される可能性を改めて否定しているようだ。現地時間28日、スロベニア紙『Ekipa』が報じている。

 VARはワールドカップ・ロシア大会で本格運用されたことによりフットボールファンの間で大きな話題となったが、VAR導入により誤審の減少に繋がっていることが明らかになっている。

 そのVARを巡っては、先週なかばに今季のCL準々決勝以降の13試合で導入される可能性が浮上。一部の欧州サッカー連盟(UEFA)幹部がVARの果たす役割を高く評価していると伝えられていた。

 しかし以前からVAR導入に否定的な考えを持っていたチェフェリン会長はスロベニア紙『Ekipa』のインタビューにて「VARに関する話題がどこから沸き起こったのか私は分からないけど、今季CLにおけるVAR導入に関する話し合いは行われていないし、私はまだVAR導入について納得していない」と語っている。

 また同会長は「VAR使用の判断は誰が行うのかをはじめ、明確にすべきことがまだ多く残っている。ファンやジャーナリストは今季のVAR導入に納得しないだろう。この件に関してはまだ不透明であるけど、いずれVARを必要とする時が来ると我々は考えている」とコメント。まだルールの整備が追い付いていないことを明かすとともに、いずれかはVARが必要になる時が来るという見解を示している。

 昨季までのCLでは微妙な判定により勝敗を大きく分け、試合後にクラブ関係者やファンなどが審判団を批判することケースが多く見られていることを考慮すると、将来的なVAR導入を求める声は大きいかもしれない。