アジア 代表チーム

新世代が躍動した日本代表。中島、南野、堂安がセンターステージに

著者:チアゴ・ボンテンポ

 3人のうちだれもロシアワールドカップには出場していない。しかし彼らは自らのポテンシャルを証明してきた。ポルティモネンセに所属する中島翔哉とフローニンゲンに所属する堂安律は、昨シーズンにはすでに海外組の中で最高の選手だった。しかしそれでもなおW杯のメンバーに入ることはなかったのだ。そしてレッドブル・ザルツブルグに所属する、南野拓実を招集するべきだと言う人たちも多くいた。W杯から3ヶ月経った今、彼らはセンターステージに立っている。

 彼ら3人全員が、新たな時代のスタートとなった森保ジャパンの初陣に先発出場した。先週、パナマと対戦した際にスポットライトを浴びたのは南野で、他の2人はベンチから観戦した。今週、森保ジャパンとして初めてワールドクラスの相手と対戦。堂々としたパフォーマンスでウルグアイを4-3で下した。そして、またも違いを生んだのはこの3人だった。

 私が選ぶマン・オブ・ザ・マッチは、間違いなく中島だ。彼は最初から最後までウルグアイディフェンスを切り裂き続けた。先制点をアシストし、2点目のチャンスをトレードマークでもあるミドルシュートで演出。個人技を使うことにも恐れを抱いていない。10番を背負うのにこれだけ適した選手は他におらず、彼の年代のエースでもある。西野朗前監督がW杯で他のプランを用意したことは残念だ。

 南野も同じく優れたパフォーマンスを見せた。時にセンターフォワードとして、時にストライカーとしてプレーし、相手GKにとって常に危険な存在であり続けた。ウルグアイ戦の2得点を含め3試合で4ゴールを記録。先輩の香川真司からこのポジションを奪えるだけの可能性を見せ、もしもこの状態を維持できればそれはより現実味を帯びてくるだろう。

 最も若く最もタレント性を持つ堂安は、172cmと決して背の高い選手ではない。しかし彼は屈強でありフィジカル面で南米のチームに負けることはなかった。守備面での働きと予測の良さも平均以上。さらに20歳のサムライは、世界有数のCBであるディエゴ・ゴディンを手玉に取って代表初ゴールを記録し、その他にも2得点に関与する働きを見せた。

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