Jリーグ サガン鳥栖

サガン鳥栖、フィッカデンティ監督との契約を解除…金明輝氏の監督就任を正式発表

 サガン鳥栖が19日、マッシモ・フィッカデンティ監督との契約を双方合意の下で解除することが決まったと発表した。後任の指揮官には、U-18監督とトップチームコーチを兼任していた金明輝(キム・ミョンヒ)氏が就任する。

 鳥栖は今夏の移籍市場において鹿島アントラーズからFW金崎夢生、アトレティコ・マドリードから元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスを獲得するなど、シーズン前半戦で課題となっていた決定力不足の改善に向けて大型補強を敢行。

これにより8月下旬から約1ヵ月間に渡り公式戦黒星なしとチーム状態が持ち直しつつあったものの、直近のリーグ戦で連敗を喫したことや残留争いのライバルクラブが勝ち点を伸ばしていることから順位は降格圏内の17位と状況は変わらずにいた。

 すると鳥栖は今月9日にフィッカデンティ監督から金明輝コーチがチームの指揮を執ることを発表。フィッカデンティ監督の今後は協議中となっていた。そして今回、同監督の契約解除が正式に決定。公式ホームページでは以下のようにコメントした。

◆マッシモ・フィッカデンティ監督
「みなさんこんばんは。まず私からこのように直接サポーターの皆さまに挨拶できる機会を与えて頂いたことに感謝致します。約3年間にわたり、サガン鳥栖の監督として過ごした日々の中では一つ一つの忘れられないようなエピソードが多くあります。ポジティブなこともありますが、そうでないようなことも残念ながらあります。私自身のプロキャリアの中で、約3年間をサガン鳥栖で過ごせたことは本当に素晴らしいキャリアになりました。サッカーの世界では難しい局面に立ち合うこともあります。本当に何が起きるかわからない、いいことも悪いこともある、想像もつかないことが日々起きる世界です。その中で、特に今年に関してはサガン鳥栖にとって不運なことが多く起きたのかなと思います。少なからずそれが成績に影響したこともあると思います」

「この状況の中、チームがJ1に残留するために最善を尽くすことをクラブと共に最優先に考える中では、実際に残りの5試合にどのように立ち向かうべきかを二週間の時間を結果的に要することにはなりましたが、協議を続けた上で私とチームとの関係に終止符を打つという結論に至りました。その中で、チームは必ず目標を達成するために取り組むでしょう。互いにサガン鳥栖の将来を最優先に考えた上で導き出した答えです」

「チームから離れることが決まった上で最後にサポーターの皆様に伝えておきたいメッセージがあります」

「絶対にサガン鳥栖は来年もJ1で戦える力を持っています。そして、その舞台に立つ権利を残りの5試合で勝ち取る力がこのチームには備わっています。クラブとサポーターが一体となって、皆さん諦めることなく、全力でサポートしていただきたい。最後の最後まで全力で戦ってほしいと思います。最後に竹原社長を始めとした役員の方、クラブスタッフの方、そして一緒に戦ってきた選手のみんな、私が就任して1日目から本気で戦う気持ちでサポートしていただいたファン・サポーターの皆さまへの感謝をこの場でお伝えしたいと思います。ありがとうございました」