アジア 代表チーム

新世代が躍動した日本代表。中島、南野、堂安がセンターステージに

森保一監督 写真提供:Getty Images

 ウルグアイ戦では先発を9人変更して臨んだ。大迫勇也と南野のFWデュオはパナマ戦から変えず、そのほかのポジションには酒井宏樹、吉田麻也、長友佑都、柴崎岳といったW杯メンバーが名を連ねた。森保監督はついにアジアカップに挑むチームのベースを築き、私たちは1月の大会で同じようなメンバーを観ることになるだろう。しかしいくつかのポジションはまだ先発争いの余地がある。

 GK:東口順昭が守護神争いをリードしているが、権田修一も離されてはいない。さらに脳震とうからリカバーできた際には、中村航輔もこの争いに加わるだろう。

 CB:吉田のパートナーは誰になるだろうか。三浦弦太はカバーニのゴールをお膳立てしてしまったプレーによってチャンスを失ったかもしれない。その一方で富安健洋はパナマ戦のパフォーマンスを考えても、もう少し出場機会は得られるだろう。より現実的なのは槙野智章か怪我から復帰する昌子源の「経験」を選択する形だろう。

 ボランチ:柴崎岳と大島僚太は森保ジャパンで先発を争うことになる。しかし、監督のお気に入りであるベテランの青山敏弘は少なくともアジアカップまでチームにとどまるはずだ。遠藤航はベルギーに移籍してから成長を見せており、ウルグアイ戦でも印象的な活躍をした。彼は長谷部誠が務めていた役割を担うことが期待されており、そのライバルには三竿健斗がいる。山口蛍が代表に招集されず、井手口陽介が怪我をしている今、守田英正はダークホースとしてこのポジション争いに加わってきそうだ。

 センターフォワード:もちろん大迫がファーストチョイスであることは間違いない。ウルグアイ戦でも得点を記録し、ポストプレーで攻撃の基点にもなった。しかし全体的に見て彼のパフォーマンスには不満が残る。2つのチャンスを逃し、セットプレーの守備も褒められたものではなかった。武藤嘉紀の状態と、北川航也の成長次第では、彼はポジションを失うことになるだろう

 最終的な結果だけ見れば接戦だったと理解されるかもしれないが、実際にはそうではない。日本人ディフェンダーを相手に前後半を通じてデュエルに勝てなかったことで、強いフラストレーションを示していたカバーニを見れば分かるだろう。日本はFIFAランキング5位のチームを相手に攻撃面で圧倒、森保ジャパンになってからの戦歴を3戦3勝とした。チームの若返りにも成功している。間違いなくW杯前の代表チームを取り巻く暗い雰囲気は消え、未来は明るく輝いている。

著者:チアゴ・ボンテンポ

1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『Globo Esporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。

Twitter: @GunnerTNB

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