欧州その他

トルコでファンを震撼させる事件。ベシクタシュがライバルとの再試合拒否

 日本代表DF長友佑都が今年1月にイタリアの名門インテルからガラタサライに移籍したことにより、日本のフットボールファンはメディアを通じてトルコの熱狂的な空気に触れる機会が多くなったかもしれない。その長友が試合終了後チームバスで練習場へ戻った時、大勢のサポーターが発煙筒を焚きながら出迎える光景に驚きを隠せず、熱狂的サポーターの様子について自身のSNSを通じて投稿したことは大きな話題を呼んでいる。

 その同国独特の“熱狂”ぶりはトルコの首都・イスタンブールに本拠地を構え、かつ欧州の舞台の常連となっているフェネルバフチェ、ベシクタシュ、そして長友を擁するガラタサライの3クラブによるダービーマッチにおいて、より激しさを増す。このイスタンブールの覇権を巡る争いは世界でも有数の危険な試合として多くのファンに知られている。ピッチ内ではラフプレーの連発で乱闘に発展。スタンドに目を向ければ、サポーターが対戦相手の選手やスタッフに目掛けて容赦なく発煙筒をはじめとする危険物を投げ込むなど、まさにスタジアム全体が“戦場”と化す。

 しかし、このイスタンブールでの“戦場”でフットボールファンを驚愕とさせる事件は起こった。舞台は日本時間4月19日深夜に行われたテュルキエ・クパス(トルコ国内カップ戦)準決勝2ndレグ・フェネルバフチェ対ベシクタシュである。

 1stレグではスコアレスドローで終えていた両チームだが、この一戦では昨季までレアル・マドリードの最終ラインを担い、今季からベシクタシュのユニフォームに袖を通している元ポルトガル代表のDFペペが前半に危険なラフプレーを敢行し一発退場を命じられるなど、一触即発の事態に。スタジアム全体が不穏な空気に包まれる中迎えた57分、フェネルバフチェサポーターの投げた物体がなんとベシクタシュ率いる名将シェノル・ギュネシュの頭部に直撃すると、かつて日韓ワールドカップでトルコを3位に導いたこの敏腕指揮官はその場で倒れ込む。これを見た審判団は試合続行は不可能と判断し、結局57分で試合は打ち切りに。この一連の事件に関する今後の対応はトルコサッカー連盟(TFF)に託されることとなった。

Previous
ページ 1 / 2