
明治安田J2・J3百年構想リーグは第17節までを消化し、5月24日(土)、25日(日)開催の第18節をもって地域ラウンドの全日程を終える。その後は、各グループの同順位クラブ同士によるノックアウト方式の順位決定戦が行われ、8月上旬まで約2カ月間のオフシーズンに突入する。
今大会は昇降格を伴わないレギュレーションで実施されていることから、各クラブにとっては2026/27シーズンへ向けたチーム作りを進める重要な期間でもある。限られた時間のなかで、それぞれが明確な狙いを持って過ごしていることだろう。
一方で、思うように結果と内容が噛み合わず苦しい時間を過ごしているクラブも少なくない。実際、徳島ヴォルティスは第12節から第15節にかけて4連敗を喫し、5月8日にはクラブ公式サイトで、ゲルト・エンゲルス監督の契約解除を発表した。
このように、スタイルの成熟や結果面で前進が見られないクラブは、今期終了後に監督交代へ踏み切る可能性も考えられる。ここでは、百年構想リーグでの戦いぶりやチーム状況を踏まえ、監督去就に動きがありそうな3クラブを筆者の視点から紹介していく。

モンテディオ山形
1つ目はモンテディオ山形。成績不振を受け、昨年6月に監督交代を決断した同クラブは、新たに横内昭展監督が就任した。横内監督は現役時代、サンフレッチェ広島の前身であるマツダSCでDFとしてプレー。引退後は広島のユース監督や、森保一監督の右腕として日本代表のヘッドコーチを務めるなど、指導者として経験を積んでいる。
2018年からは日本代表コーチに就任し、トレーニング設計や選手マネジメント面で森保ジャパンを支え、2022FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会でのベスト16進出にも貢献した。さらに2023シーズンからは、前年にJ2降格となったジュビロ磐田の監督に就任。この年は、2021年に獲得したFWファビアン・ゴンザレスの契約を巡り、クラブは補強制限という難しい状況に置かれていたものの、FWジャーメイン良(現:サンフレッチェ広島)の覚醒やFW後藤啓介(現:シント=トロイデンVV)、DF鈴木海音(現:東京ヴェルディ)ら若手の台頭を促し、1年でのJ1復帰へ導いた実績を持つ。
そんな横内監督を迎えた山形は昨季途中からチームを立て直し、8戦負けなしの快進撃で残留争いから脱出。最終的には10位でシーズンを終え、一定の成果を示した。しかし、今季の百年構想リーグでは苦戦が続いている。若手育成と攻撃的なスタイル構築を掲げ、2026/27シーズンへ繋がる戦いが期待されていたが、第17節終了時点で7勝10敗(うち2勝はPK戦)で勝ち点19にとどまり、EAST-Aグループでは10クラブ中8位。直近も3連敗と流れを変えられていない。
特に第17節の栃木シティ戦(0-3)後には、サポーターと選手が口論になる場面も見られるなど、チームを取り巻く空気は不穏さを増している。今大会終了後のタイミングで、クラブが監督人事を見直す可能性は十分にありそうだ。
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