
ジュビロ磐田
2つ目はジュビロ磐田だ。今年4月、同クラブは志垣良監督を解任し、後任に三浦文丈氏を招聘した。現役時代は攻撃的MFとして、横浜F・マリノスやFC東京などで活躍。引退後は指導者へ転身し、球際の強さやハードワークを重視した守備的なチーム作りに定評を築いてきた。
実際、2015年にはアビスパ福岡のヘッドコーチとしてJ1昇格に貢献。さらに2019年には、SC相模原を率いてJ2昇格を成し遂げるなどの結果も残している。また、練習や試合中に感情を前面へ押し出すスタイルでも知られ、選手のモチベーションを高めながらチームに一体感を生み出せる指導者として評価されてきた。
そうした実績を持つ三浦監督を迎えた磐田は、今季の百年構想リーグで守備再建と“戦える集団”への変化が期待されていた。というのも、昨季はリーグワースト6位の総失点数を記録するなど、守備面に大きな課題を抱えていたからだ。
しかし、実際には安定した試合運びを見せられず、シーズンを通して明確な積み上げを感じさせる内容には至っていない。守備面の改善も限定的で、チームとしての方向性を示し切れていない印象が強い。百年構想リーグ終了後のタイミングで、クラブが来季へ向けた体制刷新に踏み切る可能性も十分に考えられるだろう。

RB大宮アルディージャ
3つ目は、RB大宮アルディージャ。同クラブは昨年9月、チームの立て直しを図るべく、宮沢悠生監督を招聘した。宮沢監督は、京都府の桂高校からびわこ成蹊スポーツ大学を経て、2011年にドイツのケルン体育大学へ進学。在学中にはドイツサッカー連盟(DFB)Aライセンスや欧州サッカー連盟(UEFA)Aライセンスを取得し、同時期にはMF長澤和輝(ウェリントン・フェニックス)やFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)の通訳を務めた経験も持つ。
その後、2019年からはFCレッドブル・ザルツブルク(オーストリア)の育成組織でアシスタントコーチや監督を歴任。レッドブルグループ特有の育成メソッドやハイプレス戦術、マネジメントを学び、U-18チームを率いた2024年には、チューリッヒ(スイス)で開催された国際大会『Blue Stars/FIFA Youth Cup』優勝へ導いた。
そうした経歴を持つ宮沢監督を迎えた大宮は、昨季終盤から「ハイプレス・ハイインテンシティ」を掲げたスタイルを導入。プレー強度と切り替えの速さを武器に巻き返しを見せ、最終的にはJ2リーグ6位でプレーオフ進出を果たした。
しかし百年構想リーグでは、セットプレーからの失点に加え、ハイプレスが機能しない場面では背後のスペースを使われるケースが目立ち、守備面の課題を改善し切れていない。結果として、第17節終了時点で総失点数は「28」。J2・J3百年構想リーグEAST-Bの10クラブ中ワースト3位という厳しい数字となっている。
クラブとしては、来季に向けて現在のスタイルをより体現できる戦力補強へ動く可能性が高い。一方で、結果次第では監督交代という決断に踏み切る可能性も十分にありそうだ。
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