日本代表・海外組 日本代表

元横浜FMポステコグルー斬る!「森保監督はブラジル戦で選手を信頼せず」「W杯で同じ失敗繰り返す」

森保一監督(写真左)とアンジェ・ポステコグルー氏(写真右) 写真:アフロスポーツ

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、FIFAワールドカップ北中米大会の決勝トーナメント1回戦でブラジル代表に1-2と敗北。MF堂安律(SCフライブルク)やFW中村敬斗(スタッド・ランス)を途中交代させた森保一監督と、後半になってサイド攻撃を徹底したカルロ・アンチェロッティ監督の采配力の差が浮き彫りになった。それだけに、日本国内では監督交代論が沸き起こっているが、元横浜F・マリノス、セルティック指揮官であるアンジェ・ポステコグルー氏も森保監督の采配を批判している。

 現在フリーのポステコグルー氏はブラジル戦後、英メディア『ITV』で試合を回顧。「アンチェロッティは選手たちを信頼した。一方、森保監督は逆に選手を信頼しなかった」と、監督と選手の関係性という観点から私見を述べると、以下のように分析している。

 「強いチームは勝ち方を知っている。アンチェロッティの決断は、選手への信頼から生まれたものだった。アンチェロッティは攻撃的な選手を投入し、彼らに責任を与え、そのクオリティーで試合を決めることを任せた。ブラジルはプレッシャーを前にして後退することなく、それを受け入れた」

 「一方、日本はプレッシャーを受けると、それまで競争力を発揮していた根本的な原則から離れた。アンチェロッティは選手たちが最後まで試合を追い続けることを信じていた。一方、日本は前半にブラジルを苦しめた積極的で前向きなスタイルを徐々に放棄した」

 「日本はブラジルに脅威を与え続け、適切なタイミングでプレスをかけ、試合が完全に自陣へ傾くのを防ぐ必要があった。日本があまりにも深く引いてしまうと、ブラジルは何度も前進する機会を得る。そしてブラジルほどの質を持つ相手であれば、継続的な圧力はいずれ得点へと結び付くのは時間の問題になる」

 日本は2018年大会のベルギー戦では2-0から逆転され、2022年大会のクロアチア戦でも1-0で先制しながら勝ち切ることはできなかった。

 それだけに、ポステコグルー氏は「日本は引き過ぎてはいけない。ブラジル戦でも、同じパターンが再び現れたように見えた。それは単なる戦術的な崩壊ではなく、心理的な後退でもあった。日本は目の前の相手を本当に倒せると信じているチームらしいプレーをやめてしまった。W杯で同じ失敗を繰り返した」と批判を強めている。

 セルティックでFW前田大然やFW旗手怜央、FW古橋亨梧など多くの日本人選手を指導してきたポステコグルー氏。日本人選手のクオリティーを高く評価しているだけに、ブラジル戦の内容に複雑な思いを抱いているようだ。