
昨2025シーズンの明治安田J2リーグでは、J3降格圏ギリギリの16位でフィニッシュした大分トリニータ。総得点「27」とリーグワーストの得点数となってしまい、攻撃力に課題を残すシーズンとなった。
今シーズンからは前任の片野坂知宏氏(現ロアッソ熊本監督)に変わり、四方田修平新監督が就任。新たなサッカーで2026/27シーズンに向けて弾みをつけたいところだったが、J2・J3百年構想リーグ地域リーグラウンドでは、WEST-Bで10クラブ中7位と課題だった攻撃は解消できなかった。
今オフは、ウィークポイントとなる「アタッカー陣」にテコ入れをするべく、FWやシャドー、MFの補強に動くことが考えられる。ここでは、大分が今夏に狙うべき4人の補強候補を筆者の視点から紹介する(2026年6月9日時点のデータに基づく)。
藤井皓也(ロアッソ熊本)
1人目は、ロアッソ熊本MF藤井皓也だ。高校サッカーの名門・静岡学園高校(静岡県)から中京大学を経て2024シーズンに同クラブでプロキャリアをスタートさせる。スピードや細かいタッチを駆使したドリブルとカットインシュートしてからのシュートが持ち味の藤井は、プロ1年目からトップ下を主戦場にJ2リーグ16試合2ゴール1アシストをマークした。
昨シーズンはトップ下のレギュラーとして、J2リーグ37試合5ゴール2アシストと大ブレイクを果たす。中でも、藤井がマークした5ゴールはチーム内4位の数字と攻撃の貢献度も高かった。
今シーズンの百年構想リーグでは、主戦場の2列目(シャドー)の他にFWやボランチなど幅広くこなすユーティリティさを発揮し、地域リーグラウンド18試合で1ゴール2アシストをマークするなど、チームの中心選手として確固たる地位を確立。
2026/27シーズンではJ3を戦う熊本だが、その中でも藤井のポテンシャルは間違いなくJ2トップクラス。そんな藤井が大分に加わることで、ドリブル突破やカットインからのシュートで攻撃力の向上をさせてくれることに違いない。

矢村健(藤枝MYFC)
2人目は、藤枝MYFCのFW矢村健だ。市立船橋高校(千葉県)から新潟医療福祉大学を経て2020シーズンからアルビレックス新潟でプロキャリアをスタート。持ち前のシュートセンスや走力を武器に同大学3年時に北信越大学サッカーリーグ1部で15試合28ゴールという脅威的な得点力で同リーグの得点王に輝いた。この活躍が評価され、2018年9月に新潟への加入内定と特別指定選手登録が発表され、2019年にJリーグデビュー。2020シーズンから正式にプロキャリアをスタートさせた。
しかし、プロ入り直後はプロの強度に順応できず、2020シーズンからの3シーズンでJ2リーグ45試合5ゴール1アシストと思うような結果を残すことはできなかった。すると、2023シーズンに経験を積むべく藤枝MYFCに期限付き移籍する。ここでは、矢村が秀でていたオフ・ザ・ボールの動きから数多くのチャンスを創出し、同シーズンのJ2リーグで38試合9ゴール2アシストとブレイクを果たす。
翌2024シーズンも藤枝に期限付き移籍期間が延長され、J2リーグ38試合16ゴール2アシストをマークし、J2得点ランキング4位に輝く活躍を見せた。この活躍もあり、昨シーズンは所属元の新潟に復帰するが、当時のストライカーであったFW長谷川元希からスタメンを奪取することができず、昨年8月に藤枝に完全移籍している。
今シーズンの百年構想リーグでは地域リーグラウンドで12試合1ゴールとなっており、うち9試合は途中出場と思うようなシーズンを過ごすことができなかった。元々備わっているFWとしてのポテンシャルが高いだけに今オフ大分は獲得に動きたいところだろう。矢村が大分に加入することで課題である得点力不足解消に大きく貢献してくれるはずだ。
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