Jリーグ

浦和はどうなる?レジェンド監督の光と影【J1百年構想リーグ2026】

鬼木達監督 写真:アフロスポーツ

明治安田J1百年構想リーグは、一部を除いて第12節までの日程を消化。折り返し地点を過ぎ、各クラブは終盤戦へと突入している。EASTで首位を走るのは、昨季のJ1王者・鹿島アントラーズだ。90分間での敗戦はいまだゼロ。PK戦でこそ2つの黒星はあるが、その安定感は優勝した昨季をも上回ると言っていい。

そんな盤石の王者とは異なり、同じく赤系統をチームカラーとする浦和レッズは不調が続いている。開幕戦では、J2から昇格し17年ぶりにJ1へ復帰したジェフユナイテッド千葉に2-0と完勝。大卒ルーキーのFW肥田野蓮治にもゴールが生まれ、チームにとってこれ以上ないスタートを切った。その勢いのまま序盤5試合を90分間で3勝1分1敗と順調に進めたが、それ以降は暗雲が立ち込める。第6節の東京ヴェルディ戦を0-1で落とすと、PK戦での敗戦も含めてリーグ戦は7連敗。序盤の貯金を使い果たし、最下位の千葉とは勝ち点3差にまで迫られている。

そして4月28日、浦和に激震が走る。2023年にクラブをACL(AFCチャンピオンズリーグエリート)優勝に導き、一度はチームを離れたが2024年夏より再び指揮を執っていたマチェイ・スコルジャ監督との契約解除が発表されたのだ。

あくまで暫定という形だが、後任人事もすでに発表されており、クラブのレジェンドである田中達也氏が指揮を執る。田中氏は今季からU-21チームの監督就任が決まっており、トップチームでの指揮は今大会限りとみられるが、それでも現役時代にチームを支えたレジェンドに対するファンやサポーターの期待は膨れ上がっていることだろう。実際、就任後初戦となった川崎フロンターレ戦では2-0と勝利を収めており、立て直しへの期待は高まりつつある。

Jリーグの歴史を紐解けば、現役時代にクラブを支えた人物が監督としてチームを率いるケースは少なくない。もちろん、指揮官としても成功を収めた例がある一方、結果を残せずに終わったケースも存在する。ここでは、そうした“レジェンド監督”の成功例と不振例を、それぞれ2つずつ紹介する。


森保一監督 写真:アフロスポーツ

レジェンド監督の成功例

成功例として印象深いのは、2010年の名古屋グランパスを率いたドラガン・ストイコビッチ監督だ。選手・監督の両面でクラブにタイトルをもたらした英雄的な存在として、名古屋のみならずJリーグファンの心に刻まれている。

日本人監督に目を向けると、鬼木達氏と森保一氏の存在が挙げられる。

鬼木氏は2017年、古巣である川崎フロンターレの監督に就任すると、初年度でいきなりJ1制覇を達成。クラブに悲願の初タイトルをもたらした。翌2018年にはリーグ連覇を果たし、2019年にはYBCルヴァンカップも制するなど、かつてないほどの黄金期を築いた。そして2025年からは、選手としてのキャリアをスタートさせた鹿島アントラーズの監督に就任。常勝軍団を率いる重圧の中でも結果を残し、就任1年目でリーグ優勝を成し遂げている。

一方の森保氏は、2012年にサンフレッチェ広島の監督に就任。Jリーグきっての名将、ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督の後を継ぐ形となったが、初年度からチームをJ1優勝へ導くと、翌2013年には連覇を達成。2015年にもリーグ制覇を果たした。その後、2018年からは日本代表を指揮。2022年のカタールW杯ではドイツ、スペインを破ってベスト16進出を果たすなど世界的にも評価を高め、近年はブラジルやイングランドといった強豪国からも白星を掴んでいる。

両名ともに選手としてクラブに関わった経験を持ちながら、監督としても結果を残してきた点が共通している。

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名前:大島俊亮
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