
ジェイデン・ネルソン(カナダ)
共催国カナダの攻撃において、縦方向への突破とカウンター時の前進を担うFWジェイデン・ネルソン(23歳)は、ノルウェーの強豪ローゼンボリBKなどでの経験を経て、2025/26年シーズンよりオースティンFC(アメリカMLS)でプレーしている。
2026年3月には筋肉系の負傷により代表戦の欠場を余儀なくされたが、4月4日に行われたインテル・マイアミ戦で戦列へ復帰。後半から投入されたネルソンは、わずか8分後に鮮やかなカウンターから同点ゴールを決め、復帰戦で即座に結果を残した。
2025年のバンクーバー・ホワイトキャップス在籍時には、公式戦で12アシストを記録。直線的なスピードだけでなく、相手DFを外に剥がしてから中央へ切り込むカットイン、そして精度を増したラストパスは、カナダ代表の攻撃における重要なオプションとなっている。
カナダ代表では、左サイドのアルフォンソ・デイヴィス(バイエルン・ミュンヘン)が相手の注意を引きつけることで生まれる逆サイドのスペースを突く役割が期待される。負傷を乗り越え、勝負どころで即座に結果を出す勝負強さは、自国開催のW杯に臨むチームにとって、攻撃の切り札といえるだろう。
フランコ・マスタントゥオーノ(アルゼンチン)
アルゼンチン代表MFフランコ・マスタントゥオーノ(18歳)は、国内の名門リバープレートでの活躍を経て、2025年8月に18歳でレアル・マドリードへ移籍金4,500万ユーロ(推定約77億円)で加入した。
17歳295日でA代表初出場を果たし、公式戦におけるアルゼンチン代表史上最年少記録を更新。左足から放たれる高精度のキックと、中盤から前線へボールを運ぶ推進力を武器に世界を驚かせた。
今シーズンのレアル・マドリードでも公式戦28試合に出場し、3ゴール1アシストを記録している。しかし、層の厚いクラブでの先発は9試合にとどまり、主に後半からの途中出場が中心となっている。
こうした実戦経験の不足を理由に、2026年3月の代表招集は見送られたが、その際の記者会見でアルゼンチン代表を率いるリオネル・スカローニ監督は「彼は世界で最も要求の厳しいクラブにおり、状況を理解しているだけで十分。我々は彼を全面的にサポートする」と述べ、その将来性を強調した。
一方で同監督は「パフォーマンスが伴わなければリストから外す」とも発言しており、代表選考の厳格な基準を改めて示している。マスタントゥオーノにとっての焦点は、シーズン最終盤のクラブで、ゴールやアシストといった結果に直結するプレーを示せるかが重要なテーマとなる。
特に、相手が守備を固めた時間帯でのミドルシュートやセットプレーの精度は、連覇を狙うチームにとって希少な戦術的選択肢であり、本大会に向けた“ジョーカー”としての選出にもつながる可能性がある。
アルジャニ・マルタ(キュラソー)
DFアルジャニ・マルタ(22歳)は、W杯初出場を果たした“最小の国”キュラソーの躍進を支えるサイドプレーヤーだ。アヤックス(オランダ)のアカデミーで培われた高いテクニックを持ち、現在はイングランドのロザラム・ユナイテッドで公式戦40試合以上に出場するなど、主力として活躍している。
右ウイングから左サイドバックまでこなす汎用性が特徴で、高い守備意識を活かした攻守の切り替えによって、ボールを前線へ運ぶ役割を担っている。22歳という若さながら、2025年11月のジャマイカ戦をはじめ、北中米カリブ海予選の重要な局面を経験してきた。
グループステージではドイツ、コートジボワール、エクアドルといった格上に対し、キュラソーは自陣にブロックを形成して耐える時間が長くなると予想される。こうした展開の中で、低い位置で奪ったボールをマルタがサイドで単独で運ぶプレーは、攻撃へと転じる数少ない手段となる。スピードを活かした彼の攻撃参加は、格上相手から勝点を得るための重要な選択肢となるだろう。
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