
2026FIFAワールドカップ(以下、W杯)北中米大会の開幕まで残り2か月となり、出場権を獲得した各国の代表メンバー選定は最終段階に入っている。現在は、直近の親善試合や所属クラブでのパフォーマンスを踏まえながら、本大会に臨む26名の枠を巡る競争が激化している状況だ。
今大会では、欧州のビッグクラブでプレーする主力に加え、飛躍が期待される若手選手の存在も注目されている。ここでは、直近の招集実績やクラブでの個人スタッツをもとに、本大会メンバー入りが有力視される23歳以下の選手5名を紹介する。
※記事内の数値はすべてOptaおよび各リーグ公式記録を参照

アボスベク・ファイズラエフ(ウズベキスタン)
ウズベキスタン代表を史上初のW杯出場へと導いた中心選手の一人が、FWアボスベク・ファイズラエフ(22歳)だ。
2025年7月にはロシアのCSKAモスクワからトルコ1部のイスタンブール・バシャクシェヒルへ完全移籍。2025/26シーズンのリーグ戦では17試合に出場し、2ゴールを記録している。得点数こそ多くはないものの、攻撃の組み立てにおいて欠かせない存在となっている。
167cmと小柄ながら、低い重心を活かしたドリブルが最大の武器だ。今シーズンのトルコリーグにおけるドリブル成功率は52.2%に達し、相手のファウルを誘発する能力に長け、1試合平均1.1回以上の被ファウル数を記録している。敵陣でのセットプレー獲得源としても期待される。
ウズベキスタン代表では、アジア3次予選(最終予選)で計4ゴールを挙げ、カタール戦では2得点を挙げるなど、重要な試合で結果を残し、本大会出場に大きく貢献した。さらにチーム最多となる24回のラストパスを記録しており、得点だけでなくチャンスメイクの面でも攻撃の中心を担っている。
ウズベキスタンはグループKでポルトガル、コロンビアと同組という厳しい組み合わせとなった。その中で、ファイズラエフの状況判断の早さとラストパスの精度は、限られたチャンスを決定機へと変える役割を担うだろう。
ジルベルト・モラ(メキシコ)
開催国メキシコの代表チームにおいて、17歳ながら中盤の中心を担うMFジルベルト・モラは、15歳でプロデビューを果たし、国内リーグの最年少得点記録(Liga MX公式記録)を更新した。2025年の国内前期リーグ(アペルトゥーラ)では、15試合に出場して4ゴール1アシストを記録している。
モラの最大の特徴は、精度の高いパスワークにある。今シーズンのメキシコ国内リーグにおけるパス成功率は86.9%に達し、安定したゲームメイクを支えている。また、状況に応じてポジションを変えながら前線への飛び出しとパスを使い分けるなど、戦術理解の高さも魅力の選手だ。
2025年1月には、メキシコ代表史上最年少記録となる16歳3ヶ月2日でA代表初出場を飾った。その後、2026年1月からはグロインペイン症候群(恥骨結合炎)により長期離脱を余儀なくされたが、4月10日のFCフアレス戦で約3ヶ月ぶりにベンチ入りし、実戦復帰を果たした。
メキシコ代表は後方からのビルドアップが中盤で停滞するという課題を抱えており、モラはこれを解消できる若手として評価されている。現地メディアの『Fox Sports Mexico』も、その戦術的重要性を背景に本大会でのスタメン起用が有力であると報じており、負傷からの完全な回復とコンディションの維持が、メキシコ代表の戦術的な完成度を左右する存在となるだろう。
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