大岩剛監督率いるU23日本代表は、日本時間25日未明開催のパリ五輪男子サッカー競技・グループリーグ初戦で、パラグアイ代表に5-0と大勝。スタメン出場でFW藤尾翔太(町田ゼルビア)のダメ押しゴールをアシストしたFW細谷真大(柏レイソル)に対する評価が、日本代表OB田中マルクス闘莉王氏と城彰二氏の間で分かれている。
今年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で、2ゴールを挙げるなど大岩ジャパンの優勝に貢献した細谷。パラグアイ戦でも積極的のゴール前に顔を出すと、87分に自身のスルーパスから藤尾のゴールを演出。ただ自身はゴールネットを揺らせず、やや物足りない結果となった。
その細谷に対して、絶対的ストライカーとしてのパフォーマンス向上を求めたのは闘莉王氏だ。同氏は25日に自身のYouTubeチャンネルを更新。パラグアイ戦出場選手を採点する中、同選手について「この試合で唯一、もう少し何か見たかった選手だった」と切り出すと、「積極性や貪欲さ(が物足りない)。A代表も経験しているし、もう少しやってくれるかなと思ったけど。今回は(ゴールの)の匂いもしなかった。これだけ得点がある中で、ゴールを奪えないとしてもシュートを何本か見たかった」と、無得点という結果に不満を覗かせている。
闘莉王氏とは対照的に、細谷のパフォーマンスを評価したのはアトランタ五輪の代表メンバーである城氏だ。こちらもパラグアイ戦後に自身のYouTubeチャンネルで試合を回顧。「ゴールこそ取れなかったが、僕はすごく高い評価をあげたい。身体の強さ、ボールキープ力、起点(を作る)という部分に関して、彼の特徴を出していたし、攻撃のリズムを出していた」と、決定力以外の部分におけるプレーを称えている。
ただ城氏はパリ五輪開幕前から細谷に対して信頼を寄せていたわけではない。先月8日のYouTubeチャンネル更新時には、「良い時はすごく良いし、パワフル。動き出しとかも良いけど、シュートをたくさん外す。まだ経験値と世界って考えると、ちょっと決定力が物足りない」と厳しいコメントを残した上で、オーバーエイジ(OA)枠選手としてFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)の招集を求めていた。
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