Jリーグ 川崎フロンターレ

川崎がチャナティップ放出拒否。タイ1部ポート会長「試合で使いたいと…」

チャナティップ・ソングラシン 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ川崎フロンターレは、タイ1部ポートFCからのタイ代表MFチャナティップ・ソングラシン獲得オファーを拒否した模様。ポートFCの会長がアビスパ福岡とのパートナーシップ提携締結式後のインタビューで明かしている。

 チャナティップは昨年1月に北海道コンサドーレ札幌から川崎へ完全移籍。ただ昨季は度重なる負傷離脱もあり、J1リーグで15試合の先発出場。今季もここまでリーグ戦で2試合の出場と、チーム内で厳しい立場に置かれている。

 タイメディア『buaksib』の報道によると、ポートFCの会長であるマダム・パン氏は28日の提携締結式後、報道陣の取材に対応。「チャナティップを獲得する可能性は?」との問いに対して「チャナティップ獲得に興味はある。彼とは週に2回連絡をとっている」とコメント。

 ただ一方で「チャナティップ自身もポートFC移籍に興味があった。川崎に連絡したけど、今シーズンいっぱいは彼を試合で使いたいという返事が届いた」と、川崎から同選手の放出を拒否されたことも明かしている。

 ポートFCは2022/23シーズンの国内リーグを首位ブリーラム・ユナイテッドから勝ち点22差の3位で終了。2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ出場権を獲得している。

 また福岡とのパートナーシップ提携について、パン氏は「役員、選手、そしてポートFCファンを代表して、本日、日本のトップディビジョンに所属するJリーグクラブのアビスパ福岡と初のパートナーシップを締結できたことを嬉しく光栄に思います」

 「過去10年間、日本は国内リーグと代表チームの面で最もサッカーが発展した国だと考えています。従って、私たちはこのパートナーシップが、事業活動などフィールド外だけに留まらず、チーム間の交流や選手を日本でトレーニングに派遣する機会などのフィールド内でも、あらゆる面で私たちにプラスになると信じています」

 「また福岡はタイ人の間でよく知られた都市なので、サッカーだけでなく、観光などの他の領域でも新たな価値をもたらすと信じています。今後日本のファンも拡大していきたいので、このパートナーシップが私たちにとって素晴らしい提携になることを願っています」とコメントを残している。