2位:鹿児島ユナイテッド
主なIN選手
- GK松山健太
- GK大内一生
- MF千布一輝
- FW藤本憲明
- FW鈴木翔大
昨2022シーズンは、2位とわずか勝ち点1差に泣き、J2昇格を果たせなかった鹿児島ユナイテッド。今冬は選手の流出を最小限に留め、かつ同じJ3を中心に即戦力を集めることに成功している。
守備陣では、昨シーズンを通してゴールを守ったGK白坂楓馬が期限付き移籍期間満了に伴いチームを去った。しかし、代わりにいわてグルージャ盛岡からは昨季GK野澤大志ブランドンとポジション争いを繰り広げたGK松山健太を、AC長野パルセイロからは守護神を務めていたGK大内一生をそれぞれ獲得。実力者を加えて戦力ダウン回避に成功している。DFラインは主力にほぼ動きがなく、昨季からの積み上げが継続できることも好材料だ。
中盤には、テゲバジャーロ宮崎のゲームメーカー、MF千布一輝を獲得。より長い時間ボールを握ることも可能になるだろう。そして、なんといっても補強の目玉は最前線。2016年と2017年に鹿児島でJ3得点王に輝いた頼れる点取り屋、FW藤本憲明が帰還した。さらに、昨季はチームメイトに後れを取ったがJ3で5ゴールを挙げているFW鈴木翔大も加入。2022シーズンのチームトップスコアラーであるFW有田光希も健在であることから、序列争いも含め楽しみな攻撃陣となった。
主力の流出を最小限に留めたことに加え、即戦力で不足箇所を的確に補えたこと。さらにかつての中心選手が帰還したことから、戦力アップが期待できるクラブ2位とした。
1位:FC今治
主なIN選手
- GKセランテス
- DF櫻内渚
- DF二見宏志
- MF松本雄真
- MF新井光
- FWドゥドゥ
昨2022シーズンのFC今治は、上位進出も9月以降接戦を落とす試合も多く昇格までは届かなかった。2023シーズンこそ悲願のJ2昇格を果たすため、今冬は主力の流出阻止に加え、J1、J2で経験豊富な選手たちの補強に成功。他J3クラブと比較しても、豪華な顔ぶれをそろえたと言えるだろう。
GKは、昨季多くの出場機会を得ていたGK茂木秀がFC岐阜へ移籍。しかし、過去にはアビスパ福岡でも活躍したGKセランテスを獲得し補強に成功した。DFラインでは、中央の軸となっていたDF安藤智哉を大分トリニータに引き抜かれるも、ヴィッセル神戸からJ1、J2での経験も豊富なDF櫻内渚を補強。さらに、J2長崎からは同じくJ1、J2両方で経験を持つDF二見宏志も加え、こちらも戦力という意味ではプラスと言っていい。
中盤は主力選手をそのままに、カターレ富山からは両サイドをこなせるMF松本雄真を、福島ユナイテッドからは機を見たゴール前への侵入で決定機を作れるMF新井光を獲得。まだまだ若いこの2選手の補強は、チーム内にさらなる活力を与えてくれるはずだ。最前線は残念ながら、昨季のチームトップスコアラーであるFW千葉寛汰が期限付き期間満了に伴いチームを離れた。しかし、代わりに町田ゼルビアから昨季J2で8ゴールをマークしたFWドゥドゥが加入。新エースとして十分期待できる選手の補強に成功した。
守備陣は中央が新戦力なだけに、シーズン序盤のバタつきも心配される。しかし、ベテランで経験豊富な選手で補強を図れたこと、加えて中盤から前はプラス要素が多いことから、戦力アップが期待できるクラブ1位とした。
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