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STVV、元FC東京FW原大智を移籍金ゼロで今夏獲得か。復帰に監督満足も

原大智 写真:Getty Images

 元日本代表MF香川真司(33)やFW岡崎慎司(36)ら擁するベルギー1部リーグシント=トロイデンVV(STVV)に、また日本人選手が加わるようだ。ベルギー国内の複数メディアは、FC東京下部組織出身であるFW原大智(23)の復帰がほぼ確実だと報道。STVVのベルント・ホラーバッハ監督がレンタル移籍による原大智獲得に喜びを爆発させているが、STVVは今季終了後にも同選手の完全獲得に動くかもしれない。

 原大智は2021年8月にアラベスからSTVVへレンタル移籍すると、2021/22シーズンはベルギー1部リーグ全34試合中20試合の先発出場で8ゴール3アシストをマーク。2022年1月にFW鈴木優磨(26)が鹿島アントラーズへ復帰した後は絶対的ストライカーとして活躍していたが、シーズン終了後にアラベスへ復帰。アラベスではレギュラーに定着できず、今月になって構想外と伝えられていた。

 するとベルギー紙『Het Belang van Limburg』は今月17日に「原大智がSTVV再加入に迫っている。彼はすでにアラベスからSTVV移籍の許可を得ている」と報道。ホラーバッハ監督は同選手の復帰が迫っていることについて「早くビザが発行されることを願っている。原大智がいれば、攻撃のオプションが増えるからね」と、満足感をあらわにしたという。

 またベルギーメディア『VOETBAL』は「STVVは原大智を買い取りオプションなしの半年レンタルにより獲得する。また原大智とアラベスの契約期間は今年6月までである。そのためSTVVは、今季終了後に彼のフリー獲得に挑戦する可能性がある」と綴っている。

 STVVは今季ここまでベルギー1部で8勝7分6敗と、21試合消化時点で7位。チーム全体の失点数がリーグ2位タイの「21」と堅守を誇る一方、得点数がリーグで4番目に少ない「23」であり、攻撃陣の強化が急務となっていた。

 そのSTVVの攻撃陣では、FW林大地(25)が今季ここまでリーグ戦で6ゴールをマーク。昨夏加入の元日本代表FW岡崎慎司(36)は1ゴールにとどまっている。原大智の復帰により、前線のポジション争いは激しくなることが予想される。