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浦和移籍へ前進?ギアクマキスの要求を現地予想「高額年俸で契約期間は…」

ギオルゴス・ギアクマキス 写真:Getty Images

 セルティックで日本人選手が多く活躍する中、ギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(28)は日本代表FW古橋亨梧(28)とのポジション争いで敗北。今月に入って浦和レッズ移籍の可能性が取りざたされている。そんな中、現地ではギアクマキスが移籍先を選ぶ中で高額年俸を求めている可能性を指摘する声が上がっている。

 ギアクマキスは17日のトレーニングを欠席すると、18日の公式戦でメンバー外。ポステコグルー監督は試合後に「彼は怪我した」と説明していたが、20日になってトレーニングに復帰している。

 そんな中、かつてハイバーニアンをはじめスコットランド1部複数クラブでプレーしていたタム・マクマナス氏は、英メディア『PLZ Soccer』のYouTube番組でギアクマキスの去就に言及。

 「彼は今までギリシャやオランダの規模の小さなクラブでプレーしてきたから、高額年俸を求めていると思う。28歳だし、このタイミングで移籍が必要だと考えているんだろう。おそらく4,5年契約を求めている」と選手サイドの思惑を分析している。

 そのギアクマキスはセルティックとの契約期間を2026年6月まで残す中、昨年12月にクラブ側との契約交渉が停滞したことをきっかけに、今冬移籍が濃厚とみられている。

 これについてマクマナス氏は「ギアクマキスはセルティックで高額年俸を手に入れられるとは思っていない。アンジェ・ポステコグルー監督が選手が要求していることについて話しているのを聞いたが、彼はただ彼を(他クラブへ)行かせるだけだと言っていた」

 「ポステコグルー監督は選手や代理人が何か言ってきても屈服するような人ではない。ただ『また会おう』と言うだろう」とコメント。ポステコグルー監督が同選手に移籍を許可しているとの見解を示した。

 ギアクマキスの去就については、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が今月16日に「浦和レッズはギアクマキスの移籍でクラブ間合意に達した。 総額で400万ユーロ(約5億6000万円)。個人的な条件についてはまだ交渉中だ」

 「その間、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)のアトランタ・ユナイテッドがまだ彼との契約を試みている」とツイート。浦和レッズがセリエA(イタリア1部)サンプドリアやフランス2部ボルドーなど複数クラブによる争奪戦をリードしているとの見方を示したが、一部のスペインメディアはラ・リーガ(スペイン1部)カディスと同選手の交渉を伝えている。

 また今月10日には、浦和レッズが同選手に対して現在セルティックで受け取っている金額の2倍にあたる年俸でオファーを提示したと報じられている。高額年俸を求める選手サイドに対して、今後浦和レッズがどれだけ提示額を上積みできるかが、争奪戦を制する上での大きなポイントとなりそうだ。