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中島翔哉残留へ前進?ポルティモネンセの完全獲得オファーなしと報道も…

中島翔哉 写真:Getty Images

 プリメイラリーガ(ポルトガル1部)のポルティモネンセは、今月末でレンタル期間満了を迎える元日本代表MF中島翔哉(27)の引き留めに動いているようだ。20日、ポルトガル紙『ア・ボーラ』が伝えている。

 中島翔哉は昨年8月、ポルトからポルティモネンセへ1年レンタルにより加入。昨年2月に脛骨の骨折や靱帯損傷という大怪我を負っていたことにより2021/22シーズン開幕から出遅れたが、昨年10月に復帰すると主力に定着。リーグ戦22試合の出場で1ゴール3アシストをあげるなど、クラブのプリメイラリーガ残留に貢献していた。

 『ア・ボーラ』は先月、中島翔哉とポルトの契約期間が2024年6月までであると伝えた上で「ポルトがナカジマを諦め、彼への投資をより有益にするための解決策を見つけない限り、ポルティモネンセ残留は不可能だろう」と見解を述べていた。

 一方、ポルトは中島翔哉や元浦和レッズのブラジル人MFエヴェルトン(28)ら9選手をレンタル移籍により放出。国際サッカー連盟(FIFA)は2022/23シーズンからレンタルで放出・獲得する選手の上限を8名に設定している。

 そのため、ポルトは中島翔哉など一部選手の完全放出に迫られているが、今月13日時点では完全獲得によるオファーが届いていないと伝えられている。

 今月20日付けの『ア・ボーラ』による報道では、ポルティモネンセは今夏の移籍ウィンドウにおいて中島翔哉の引き留めを最優先事項に掲げているとのこと。オファーの有無について明らかではないものの、ポルトとの交渉を継続しているという。

 ポルティモネンセのパウロ・セルジオ監督は先日、ポルトガル紙『O JOGO』のインタビューで「ナカジマを完全移籍で獲得することが我々の願いだ」とコメントを残している。ポルティモネンセで復活を遂げた中島翔哉の動向に引き続き注目が集まる。