Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島ヴァイラー監督を引き抜き?アフリカ強豪幹部がリストアップ示唆

レネ・ヴァイラー監督 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズを率いるレネ・ヴァイラー監督(48)に、古巣復帰の可能性があるようだ。14日、エジプト国内のテレビ局『Sada El-Balad』が伝えている。

 ヴァイラー氏は過去にスイス1部のグラスホッパーやニュルンベルク、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)の強豪アンデルレヒトなどを指揮。2019年8月にエジプト1部アル・アハリの監督に就任すると、2019/20シーズンに国内リーグ戦とカップ戦の2冠を達成していた。

 また、同氏は2020年10月にアル・アハリを退団して以降、1年以上にわたり無所属状態となっていたが、昨年12月に鹿島アントラーズ指揮官に就任。YBCルヴァンカップ・プレーオフステージで敗退したものの、リーグ戦では17試合を終えて2位につけるなど、来日1年目から自身の采配でチームに好影響をもたらしている。

 一方、アル・アハリは先月31日にCAFチャンピオンズリーグ(アフリカサッカー選手権)決勝でウィダードACに0-2で敗北。試合後にピツォ・モシマネ監督が辞任を申し出ると、クラブ幹部もこれを了承。今月13日になってモシマネ監督の辞任を公式発表しているが、後任候補にヴァイラー氏やエジプト代表前監督のカルロス・ケイロス氏の名前が挙がっているという。

 クラブ幹部は『Sada El-Balad』のインタビューで、ヴァイラー氏やケイロス氏を招へいする可能性を問われると「企画委員会は、提案された名前をすべて確認し、クラブに適していると思われる監督に連絡を取ることになるだろう」とコメント。今後後任候補にリストアップして、コンタクトをとる可能性を示唆している。

 なおモロッコメディア『Lions de L’Atlas』は今年4月、エジプトサッカー協会(EFA)がケイロス監督の後任候補としてヴァイラー氏の招へいに動いていたと報道。EFAは声明にて、同氏が鹿島アントラーズとの契約中であることを理由に断られたことを明らかにしていた。アル・アハリで実績を残したヴァイラー氏は、今もなおエジプト方面から熱い視線を浴びている。