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サッカー日本代表候補、有力な若手選手5選【U-21日本代表】

写真:Getty Images

6月1日〜19日にかけてウズベキスタンで開催された「AFC U23アジアカップ」に出場したサッカーU-21日本代表。2024年のパリ・オリンピック(五輪)を見据え、規定より2歳年下のチームで構成されたことで苦戦も想定されたが、大岩剛監督のもとメンバーを入れ替えながら堅実な戦いを披露した。

グループリーグを2勝1分の2位で突破したU-21日本は、準々決勝ではU-23韓国に3-0と快勝。残念ながら準決勝で開催国U-21ウズベキスタンに0-2で敗れたが、3位決定戦ではU-23オーストラリアに3-0で勝利。3位で大会を終えた。

期間中に新型コロナウイルスの感染者が出てしまうという不運があったことを考えると、及第点以上の結果だといえる。計5名の選手、1人のスタッフがチームを離れたが、選手たちはタフに戦った。特に強烈な輝きを放った数選手の様は、原石どころかあとひと磨きで宝石となりそうなものだった。

ここでは、そんなU23アジア杯にて強く輝いたU-21日本代表の中から、フル代表として将来の活躍が期待できる5名をピックアップし紹介する。


横浜F・マリノス MF藤田譲瑠チマ 写真:Getty Images

MF藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス/日本)

今U23アジア杯の中でもっとも違いをみせたのは、U-21日本代表キャプテンの重責を担った藤田譲瑠チマではないか。まだ20歳にも関わらず、強度の高さは大会全体を見渡してもトップクラス。ボランチの位置でボールを引き出し、相手の寄せにも屈さず攻守を繋ぐ役割を果たした。

Jリーグでは優勝争いを演じる横浜F・マリノスで、ここまで13試合に出場。着実にフル代表への階段を上っている。長谷部誠、遠藤航と、ボランチで相手の攻撃を寸断してきた選手たちの、後継者候補だ。


浦和レッズ GK鈴木彩艶 写真:Getty Images

GK鈴木彩艶(浦和レッズ/日本)

U23アジア杯にてU-21日本代表が準決勝まで進出し3位に入ったのは、守護神である鈴木彩艶の活躍あってこそ。グループリーグ初戦のUAE戦では、1-1で迎えた後半25分にPKをストップ。その後の勝ち越しへと繋げた。第3戦のタジキスタン戦を除いてスタメン出場し、ハイボールへの対応やキャッチ能力の高さ、大岩監督からの信頼の高さを感じさせた。

GKはレベルアップを続けるフル代表のアキレス腱であり、所属する浦和レッズで元日本代表GK西川周作の牙城を崩せれば、一気に名乗りを上げても不思議はない。


清水エスパルス FW鈴木唯人 写真:Getty Image

FW鈴木唯人(清水エスパルス/日本)

U23アジア杯でエースと呼ぶにふさわしい活躍をみせたのが、鈴木唯人だった。主に細谷真大(柏レイソル)と前線を構成し、グループリーグ初戦のUAE戦ではチームを勢いづける決勝ゴールを奪取。準々決勝の韓国戦でも、決勝点を含む2得点を挙げた。武器はテクニックを活かしたドリブルと、ボールを引き出す技術。ライン間でボールを受け、相手の予想の範疇を越えるボールタッチで決定機へと繋げた。

所属する清水エスパルスでも、U23アジア杯3位決定戦と同日に行われたJ1リーグ第17節を除いて、ここまでリーグ戦全試合にスタメン出場。チームトップタイの3得点を挙げている。シュート技術も向上しており、観るものを魅了できる選手だ。

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名前椎葉 洋平
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