日本代表・海外組 海外日本人選手

守田英正の懲戒処分に「フロントが判断するのが筋。私は…」サンタ・クララ監督が言及

守田英正 写真:Getty Images

 プリメイラリーガ(ポルトガル1部)のCDサンタ・クララに所属する日本代表MF守田英正(26)は、ポルトガル国内の強豪スポルティングCP移籍が噂されている。その中、CDサンタ・クララのマリオ・シルバ監督が懲戒処分を同選手について語った。9日、ポルトガル紙『レコルド』が伝えている。

 守田英正の去就を巡っては、先月はじめにスポルティングCPが同選手獲得にむけてCDサンタ・クララとの交渉を進めているとポルトガル紙『O JOGO』が報道。その後、クラブ間交渉の状況が再三にわたり伝えられていたほか、先月下旬にはポルトガル紙『レコルド』がブンデスリーガのVfBシュツットガルトとの交渉入りを報じていた。

 また、選手本人は今月はじめにポルトガル紙『A BOLA』の取材に応じると「スポルティングCPの話は一生に一度のチャンスですし、ポルトガルに来ることを決めた最初の日から思い描いていたことです。興味があることは聞いています。僕としては、自分のキャリアの中で新しいチャレンジが必要ですし、そのことはすでにクラブの関係者に伝えています」とスポルティングCP移籍の可能性に言及。

 その上でクラブ幹部との関係性について「クラブは僕の意思を尊重してくれていると思います。つねにプロフェッショナルな姿勢を貫いてきましたし、ピッチ上でクラブを助けるためにベストを尽くしてきましたしね」と語っていたが、CDサンタ・クララはこの発言を受けて「メディアへの発言権限などの基本的なルールが守られておらず、守田英正は内部懲戒手続きの対象となる」と声明を発表していた。

 その中、マリオ・シルバ監督は10日にプリメイラリーガ第29節・エストリル戦を控える中、記者会見に出席。守田英正がベンチ外となる可能性を聞かれると「モリタをメンバーに入れるかどうかは分からない。もちろん、それは我々の決断次第である」と語る。

 そして「サンタ・クララの選手に他クラブが興味を持つのは普通のことだ。選手の去就についてはフロントが判断し、決定するのが筋だ。私は監督として、自分に与えられた役割の範囲内でベストを尽くさなければならない」とコメント。同選手に対する処分に関わっていないことを強調した。

 なお、『A BOLA』が今週新たに伝えたところによると、スポルティングCPは移籍金350万ユーロ(約4億7000万円)にくわえてボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)という条件で再度オファーを提示。今回のオファーには「将来の売却益の20%をCDサンタ・クララに支払う」という条項も盛り込まれているという。

 また、『A BOLA』はスポルティングCPによる最初のオファー内容として「移籍金250万ユーロ(約3億4000万円)+ボーナス100万ユーロ」と伝えており、移籍金の増額等でCDサンタ・クララの要求内容に近づけているとみられる。