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ハリル、W杯前の監督解任報道も「結果出したし…」モロッコ代表幹部の言葉バッサリ

バヒド・ハリルホジッチ 写真:Getty Images

 日本代表元監督のバヒド・ハリルホジッチ氏は、モロッコ代表をFIFAワールドカップ・カタール大会出場へと導いていた。そんなハリルホジッチ氏がW杯前のモロッコ代表監督解任を示唆した王立モロッコサッカー連盟(FRMF)代表の言葉に反応している。9日、ボスニア・ヘルツェゴビナメディア『SportClub』が伝えた。

 同氏は日本代表の監督解任後、2019年8月にモロッコ代表監督に就任。グループステージ方式によるカタールW杯アフリカ2次予選でスーダン、ギニアビサウ、ギニアを相手に6戦全勝でホームアンドアウェイ方式の最終予選に進むと、コンゴ民主共和国代表相手に1勝1分として、W杯本大会出場を決めていた。また、カタールW杯グループリーグでベルギーやクロアチア、カナダと対戦することが決まっている。

 ただ、FRMF代表でFIFA理事でもあるファウジ・レキア氏はモロッコ国内メディアのインタビューで「ツィエクとマズラウィが代表チームへ復帰できるようにするために、解決すべき、解決する予定の問題が進行中である」とコメント。

 公式戦出場を拒否したチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やアヤックス所属DFノゼア・マズラウィ(24)は、チーム内の規律を重んじるハリルホジッチ監督から追放処分を受けているが、両選手の代表復帰、およびハリルホジッチ監督の解任を視野に入れていることを明かしていた。

 これに対してハリルホジッチ氏は『SportClub』のインタビューで「そのことについて何もコメントすることはなく、興味もない」と断言。その上で「時間が解決してくれるはずだ。自分の仕事をして結果を出したわけだし、問題ない」とカタールW杯本大会でも指揮を執る姿勢を打ち出している。

 なお、ハリルホジッチ氏はコートジボワール代表を南アフリカW杯出場に導くと、2014年のブラジルW杯ではアルジェリア代表を率いてベスト16入り。そして日本代表指揮時にもロシアW杯本大会出場権を獲得していたが、ロシアW杯本大会出場権をもたらしていたが、本大会開幕2カ月前の2018年4月に解任となっていた。

 日本代表指揮時と同じく一部選手との対立問題を抱える中、果たして自身3度目となるW杯本大会前での解任劇は起こるのだろうか。