明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスを昨季限りで退団したタイ代表DFティーラトン・ブンマタン(32)は、現在タイ国内でプレーしているが、何度も悪質なファウルをしていることで批判を浴びているようだ。28日、ベトナムメディア『xaluannews』が伝えている。
同選手は昨年12月に横浜F・マリノスからタイ・リーグ1(タイ1部)のブリーラム・ユナイテッドへ完全移籍。古巣復帰後はここまでリーグ戦11試合中10試合で先発出場するなど、左サイドバックの主力選手としてチームの躍進を支えている。
そんなティーラトンはタイ代表の一員として、27日開催の国際親善試合・スリナム戦でフル出場。タイ代表は1-0で勝利したが、前半20分にティーラトンが空中戦で競り合った際に相手選手にヒジ打ち。相手選手に大きな怪我はなく、主審もティーラトンに対してイエローカードを提示しなかった。
しかし『xaluannews』は「ティーラトンの行為が東南アジアのサッカーファンに多くの反発の波を引き起こした」と同選手を非難。昨年12月下旬に行われたAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)準決勝・1stレグのベトナム戦でもMFグエン・クアン・ハイ(24)に対してヒジ打ちを行っていたことを紹介している。
さらに『xaluannews』はティーラトンがこれまでも代表戦を中心に繰り返し相手選手にヒジ打ちを見舞っていたことから、「Elbow Fun(エルボー・ファン)」というニックネームをつけて同選手を揶揄するサッカーファンが多いと伝えている。
ティーラトン本人はブリーラム・ユナイテッド復帰直後、「マリノスではとても冷静にプレーしていた。だけど、AFFスズキカップのタイ代表やブリーラムでのプレーは攻撃的になりすぎているのではないか」というSNSユーザーからのメッセージに対して「僕はJリーグで4年間プレーしていたけど、スズキカップでプレーした時のような不満や怪我はなかったね。Jリーグでは選手たちがサッカーに集中しているからだよ。そんなJリーグと違ってスズキカップでは相手がタイと分かると、相手は僕に蹴りを入れようとするのさ」と投稿するなど、怒りをあらわにしていた。
横浜F・マリノス退団後も日本では絶大な人気を誇っているが、東南アジアサッカー界では自身のプレーがしばしば議論の対象となっているようだ。
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