Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸リンコンがイニエスタに敬意「全員に気を遣っている」Jリーグ初挑戦での難しさも明かす

リンコン 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸に所属する元ブラジルU20代表FWリンコン(20)は、海外挑戦1年目で問題を抱えていたことや、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)から学んだことについて明かした。14日、ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。

 リンコンは今年1月、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のCRフラメンゴからヴィッセル神戸へ完全移籍。年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約、2年間の契約期間延長オプション付きという好待遇で迎えられていたが、左ハムストリング肉離れによる戦線離脱もあり、J1リーグで13試合の出場で1ゴールという結果に終わっていた。

 そんなリンコンは『グローボ』のインタビューに対応。日本で1年目を終えた感想を聞かれると「(異国の環境への)適応は、言語の関係ですぐには難しいね。(三浦淳寛)監督の指示に通訳をつけても、最初はチームメイト全員とコミュニケーションをとることができなかった。トレーニングではもちろん、他の場面でも難しさがあったね」

 「チームの中で(これまでとは異なる)新しい役割を果たさなければならなかったし、怪我で何試合も欠場したことが響いたよ。でも、すでに治っているし、来シーズンは今シーズンよりもずっと良くなることは間違いないね」とブラジル国外でプレーすることの難しさを語っている。

 また、ブラジルと日本のサッカーの違いを質問されると「ブラジルにいた時よりも、ボールを持っていない選手たちの動きがかなり多くて、プレースピードも速い。とてもテンポが速いのさ」とコメント。

 そして、イニエスタの存在については「彼のようなアスリートと一緒にいると、彼の振る舞いを見ているだけで勉強になるよ。でも彼は、若手であろうとなかろうと、他の国からやって来た人であっても、チームにいる選手全員にとても気を遣っているんだ」と語った。

 ヴィッセル神戸で不本意なシーズンを過ごしたリンコンだが、日本の環境に慣れるにつれて結果もついてくることだろう。