Jリーグ ギラヴァンツ北九州

J3降格・北九州が声明「時に後退することもあるかもしれませんが…」

ギラヴァンツ北九州

 明治安田生命J3リーグへの降格が決まったギラヴァンツ北九州は5日、「ギラヴァンツ北九州を応援していただいているすべての皆様へ」と題した声明を発表した。

 ギラヴァンツ北九州は昨季終了後に複数の主力選手が退団するという厳しい状況の中で今季を迎えると、6月上旬から東京五輪開催による中断期間を挟み8月中旬まで、リーグ戦3分6敗と苦戦。その後も9月下旬から11月中旬まで勝利から見放されると、SC相模原や大宮アルディージャ、ザスパクサツ群馬など複数クラブとJ2残留争いを繰り広げる。そして今月5日に最終節ではモンテディオ山形相手に1-5と敗戦。J2リーグ21位という結果に終わり、J3降格が決まった。

 これを受けて、玉井行人代表取締役社長は「今節の試合結果をもって、私たちギラヴァンツ北九州は2022シーズンのJ3への降格が決まりました。これまで、どのような状況でも、熱い応援、手厚いご支援をいただいているファン・サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、北九州市はじめ自治体の皆様の期待に応えることができず、深くお詫びを申し上げます。誠に申し訳ありません。皆様には極めて悔しく、残念な想いをさせてしまい経営トップとして責任を痛感しております」

 「今シーズンは主力選手の移籍に伴って、まったく新しいチームとして臨む形となり、序盤から苦しい戦いを強いられました。夏以降はJ2残留に目標を定め、昨シーズンまで在籍した選手2人を期限付き移籍で獲得して戦いましたが、ついに目標には届きませんでした。現実を真摯に受け止め、このような事態に至った要因を分析して、来シーズン、復帰に向けた総力戦を始めます」

 「ただ、北九州という地域のDNAに基づく強いサッカーを志向するという基軸は決してゆるがせにしません。2019シーズン、2020シーズンのギラヴァンツ北九州の躍進は決して偶然ではないと確信するからです。クラブとしてこうしたサッカーを持続可能にする経営基盤づくりを急がねばなりません。いったん態勢を整えて、戦力の再構築を図ります」

 「改革の歯車は止めません。時に後退することもあるかもしれませんが、一コマでも、二コマでも着実に堅実に前に進めていくつもりです。そのためにもギラヴァンツ北九州を支えてくださる皆様の後押しが必要です。誠に勝手ではございますが、引き続き、クラブへのお力添えを賜りますよう何卒お願い申し上げます」とクラブ公式サイトを通じてサポーターやスポンサー等にメッセージを送った。